一度粗悪業者に洗い替え修理された天丸引出し桐箪笥を蘇らせました。
一度粗悪業者に洗い替え修理された天丸引出し桐箪笥を蘇らせました。
お客様の実家にこの桐箪笥を取りに伺って工房に入れてお写真を撮りました。
一度苛性ソーダーで洗われた桐箪笥はこのようなグレーの粉が吹いたような状態に経年変化します。
ですから私のようなプロがお写真を見ればすぐにわかります。
私どもで洗い替え修理させていただいた桐箪笥は薬品を使用しないので、こんな色にはなりません。
一度粗悪業者で洗い替え修理させられた桐箪笥を再びなおすは少し大変な作業になります。
数か月かけて完成させていただきました。
いかがですか、全く同じ桐箪笥とはおもわないでしょう。これが田中家具製作所の桐箪笥の洗い替え修理です。
洗い替え前の写真と洗い替え修理後の比較写真をご覧ください。
丁寧に時間をかけて木地から手直しさせていただくとこのように美しく綺麗になおせます。
この技術は他店ではなかなか出来ない技術です。
ですからホームページをご覧いただいた方からのご相談をいただけるのです。
せっかく洗い替え修理をされるなら本物の技術を持った工房に注文される方が絶対に安心です。
写真は正直です。
私どもは傷やへこみや割れをすべて桐の生地から手直しします。
ですからこれほど完成した桐箪笥はその桐箪笥が出来た頃のような状態まで綺麗になおします。
この事を多くの日本人の方が知って欲しいです。今日本からいい桐箪笥がどんどんほかされています。
金具も昔の金具を綺麗にお掃除して再メッキをかけて蘇らす工房も他にはありません、粗悪な業者は昔の金具をすべて廃棄して安価な金具に取り換えるのです。
ですから洗い前と洗い後の金具を見ればその業者の良し悪しもすぐにわかりますが、お客様は費用の安い業者を選ばれるのもとても悲しい現実です。
古い金具もこんなに綺麗に蘇ります。
他社ではほかされる運命の引出し金具も
綺麗に蘇らす事ができました。
側面の金具は以前粗悪業者が安物の金具でメッキ直し出来ない金具に交換されていたので、今回いい金具に変更させていただいています。
背板の板も割れが激しかったので、
今回 新しく桐材の板に交換させていただきました。
私どもの桐箪笥職人の技術の高さを是非感じていただければ幸いです。
多くの日本人は桐箪笥の良さをまったく知らないですし、知ろうともしません。
ですからもうこの技術を持った職人はどんどん少なくなってしまいます。
いつまで出来るかわかりませんが、私どもの桐箪笥職人の思いが少しでも日本の皆様に伝われば幸いです。今回ご依頼をいただきました、M様本当にありがとうございました。また1棹日本の桐箪笥をなおさせていただくことができました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。