古い小袖の桐箪笥の洗い替え修理を焼桐仕上でさせていただきました。
実家のお婆様の小袖の桐箪笥を蘇らせて欲しいとお客様からご依頼がございまして、写真をメールで送ってきていただいたので、その写真でお見積りをさせていただいて費用が確定しましたので、ご都合を合わせていただいて、ご実家に引き取りにお伺いさせていただきました。
かなり年数が経っていましたがとてもいい桐箪笥です。私どもの工房へ運びこんで写真撮影をしました。
金具を慎重に取り外して、屋外でお湯で丁寧に杢目に沿って洗います。桐箪笥本体も熱湯消毒を行うので、桐箪笥もお風呂に入ったようでいつも喜んでいるように感じます。
そして屋外屋内で乾燥させてから傷んでいる木地を桐箪笥職人が修復します、その作業がとても重要で他の工房では出来ない技術が私どもにはございます。
ですからこのように美しく綺麗に蘇らせます。
洗い替え修理前と完成後の洗い替え修理後のお写真を見比べてLください。
今回はお客様のご希望で焼桐仕上で完成させていただきました。
同じ角度での比較写真は私どもの仕事内容が良くお分かりいただけて好評です。
最初からいいご紋の鍵座が付けられていました。
再メッキを施して再びお付けさせていただいています。
引手金具も昔の金具を捨てることなく、丁寧に取り外して同じく再メッキを施します。
粗悪な洗い替え修理業者なら金具を全部安価な金具に交換します。その方がコストも費用も安く着きます。
修理前は台輪が白蟻に食われていて内部がボロボロになっておりましたので、新しいものに交換させていただきました。
焼桐仕上は生地の出来栄えが良く見えますので、粗悪な洗い替え修理業者では出来ない仕事です。
約2ケ月以上の日数が必要になりましたが、丁寧に手直しさせていただきました。
また昔の桐箪笥を蘇らせる機会を与えていただいて本当に感謝いたします。
SDGsでサスティナブルな箪笥はこのような昔の本物の桐箪笥だけです。
納品事例をご覧のお客様も是非この事をお知り合いの方に教えてあげてください。古い昔の桐箪笥は日本の宝ものなのです。
ご依頼ありがとうございました。
後日お届けさせていただきます。