今年の初めの古い桐箪笥の洗い替え修理の事例は、との粉仕上げの桐箪笥を焼桐仕上げで手直しさせていただきました。
今年の初めの古い桐箪笥の洗い替え修理の事例は、との粉仕上げの桐箪笥を焼桐仕上げで手直しさせていただきました。
引き取りにお伺いさせていただいたら、との粉仕上げの桐箪笥はあまりにも汚れていたので、濡れたたおるで拭いて、はげたような状態になっていました。
この桐箪笥をこのように、焼桐に洗い修理させていただきました。
どうでしょうか、とても綺麗な桐箪笥に手直しいたしました。
上の引き戸の部分は今回背が低い方がいいとの事で洗い修理させていただきませんでした。
重ねの部分はこの様に新しく加工させていただきました。
昔の本物の桐の箪笥は桐の無垢板でお作りしているので、
どんな加工もできます。
では、桐箪笥の洗い修理前と桐箪笥の洗い修理後の
比較写真をご覧ください。
金具のお掃除してから、メッキ直しを施しました。
古い金具が甦ります。
いい桐箪笥は鍵座にも家紋が入れられています。
普段は内部はとの粉仕上げするのですが、今回は別注代金追加で焼桐で仕上げさせていただきました。
普段は、とても仕上がりが汚くなるので、お断りさせていただくお仕事ですが、今回はご依頼通りにお客様の了解を得てかえさせていただきました。
永年の間にカビもきていました。
桐箪笥は本当に価値ある収納家具です。
桐の箪笥にはお客様がお嫁に嫁いだ時にご購入された両親さんの思いが込められています。
思い出深い大切な物だから、このように古くなっても大切にされて費用をかけていただいて、もう一度甦らせてあげれる唯一の日本の収納家具です。
そのお役に立てれる工房でありたいと思っています。
この度もお客様のご期待に沿える事ができました。
私どもの桐箪笥の洗い修理は他の工房ではあまり真似の出来ない技術がございます。
修理費用は安価な工房とは少しだけ高くなりますが、工程や木地仕上げや塗装工程は全く異なる事を是非 ご理解いただけたら幸いです。
職人と呼ばれる本物の仕事だけがもつ、美しさがございます。
今年もどれだけ古い桐箪笥を手直しさせていただけるか、わかりませんが
お客様のご依頼にお応えできるように、コツコツと職人共々お仕事をさせていただけたらと思っています。
今回 私どもにご依頼いただきました、Y様本当にありがとうございました。
皆様 今年もどうぞよろしくお願い申しあげます。