こだわりの桐タンスの洗い修理の納品事例 桐箪笥三つ重ね衣装箪笥のご紹介です。
長くお使いいてだいていたお客様が自分の桐たんすをご親戚に使っていただくのに、弊社にご相談があり、お見積りをさせていただいて、洗い替え修理のご依頼をいただきました。こちらがお預かりしたときの写真になります。
60から70年前の桐たんすですが、お客様が大切にお使いになられていたのがわかります。
扉には爪でのひっかき傷や傷んだ箇所などもございますが、すごく大きな傷等や割れがございませんでした。
金具の持ち手ては変色していますが、メッキ直しができるので、安心してください。
桐たんすだけが世代を越えて引き継ぐ事が出来る唯一の収納家具です。
これから洗い替えをする前としてからの写真をご紹介させていただきます。
私どもの桐たんすの洗い替えの職人の技術をご覧ください。
上段の引戸のお写真になります。
メッキ直しさせていただいて金具も輝きを取り戻しました。
まるで新品の箪笥に生まれ変わりましたでしょう。比較写真で出来栄えを見てください。
桐箪笥をお預かりして、金具を丁寧に外してから熱湯のお湯で桐たんすをひとつひとつ丁寧に洗って汚れを落とすのです。
汚れを落とした後は、しっかり乾かします。その後きちんとカンナで削り、
傷んだ箇所を入れ木や桐材を交換して手直しいたします。
この工程をしっかり行い、以前の汚れを完全に落としておかないと
数年でまた汚れがたんすにでてきてしまいます。安価な洗い修理の業者とはその工程が全く違うのです。ですからこのような事例を分かり易くお伝えする事ができます。
この様に再生(洗い)をして、繰り返してお使いいただけるたんすは
桐たんすだけです。
本当にいい桐たんすは、ずっと何百年も使用していただける事を是非知っていただきたいです。この様に美しくなります。
小さな割れや隙間も職人が一つ一つ手直ししていきます。
背中の細い隙間に入れ木をしているのがご覧いただけます。
こだわりの桐たんすを製作している工房だからこそ出来る
こだわりの洗い替え修理なのです。
金具もなるべくその箪笥で使用されていた金具を手直しし、再びつけます。
ピカピカになった金具も新品のようです。
カビだらけだったお盆も綺麗に洗いました。
桐タンスは、中の衣類をお守りするために湿気を調節してくれるんです。
カビはしっかり、中の衣類を守ってくれた証拠です。
扉の兆番もピカピカになりました。
洗い替えをするということは、その箪笥にまた命を吹き込むということです。
職人の技術が他工房とは違う事をすこしでもご理解いただければ幸いです。
手間暇のかかる作業ですが、昔の桐たんすを大切に後世に残すには私どもでは、
この様にきちんとなおさなければならないと考えています。
また一つたんすを甦らせることが出来ました。
桐箪笥は、湿気をたんす自身で吸収し調整いたします。その特性がなおしている衣類をお守りしているのです。
桐材はアルカリ性の性質をもっているので、防虫効果もあります。
箪笥にカビがついているのは、たんすの役割を果たしている証拠でもあります。
洗い替え 修理をすれば、見事きれいに洗い替えいたしました。
お盆ひとつひとつも、綺麗にお湯で洗い流していきます。
たんすの全ての汚れを手作業で洗い、乾燥を何工程も繰り返します。
綺麗に洗いかえし、仕上げられた簞笥が
また大切に使われるのが本当にうれしく想います。
桐箪笥を製造する工房だからこそ、ここまできれいに洗い替え修理できるのです。
きちっと汚れを洗い流さないとすぐにまた汚れがでてきてしまうのです。
今は、使い捨てのものが増え家具でも輸入品が多い時代です。
しかし、日本の国ならではの知恵と材料で作られた簞笥は、
日本の季節などを考えられた最適なたんすなのです。
日本人の知恵がたくさんつまった箪笥でもあります。
金具もメッキ直しをしてきれいにしました。
金具もなるべく手直しするようにしています。
洗い替えができるたくさんございますが、このように
日本の文化や伝統を思い、その桐箪笥に詰まったお客様の想いを大切にして
洗い替えする会社はすくないと思います。
私どもを信じて洗いの箪笥を依頼してくれるお客様がいることで弊社の伝統工芸士の職人の技術を伝承する事が出来ます。
新しいものを買うのは、簡単ですが
想いでのたんすは、もう二度と購入できるものではありません。
そのたんすには、おばあさまやお母様の思い出がたくさん詰まった箪笥なのです。
古い傷もこのように綺麗になっていきます。
洗い替え後の箪笥をみて、すごく喜んでいただける事がほんとうに嬉しく想います。
弊社の職人も、思い出の桐箪笥をまた一つ残せた事を嬉しく思っています。
伝統や技術にこだわりをもってお仕事をさせていただいております。
引き出しもこのように綺麗になります。
側面の傷やかけもきちんと治すことが出来ます。
古い金具のメッキ直しをするのも手間がかかります
別の新しい金具を付ければ時間も手間もはぶけますが、昔の
たんすを甦らせるという意味でも元の金具を使用させていただいています。
金具の職人さんも今ではすごく減っています。
昔につけられた金具にも歴史があり、職人技があります。
メッキなおしした金具が驚くほど細かい技術で施されている金具もあるんです。
そんな金具を使用せずに、時間や手間賃を省くために、他の安物の金具につけかえてしまう業者の方が今は沢山ございます。
他の業者で洗い替えしてしまうと、もう直せなくなってしまう簞笥もあります。
引出しや台輪もこの様に美しくなります。
ずっと長く安心して衣類をお守りできるような簞笥に直してくれる工房を
きちっと見分けて欲しいですね。
綺麗になった桐箪笥でまたこれから新しい想い出と、大切なお着物を収納してただけます。
古い桐箪笥を甦らす事は大切な桐箪笥の職人の仕事の1つです。
これからも、お客様の想いに応えれる工房でありたいと思っています。
またこれから何十年もお使いいただけます。
ご依頼いただきましたお客様にもお届けさせていただいて、大変喜んでいただけました。
そのお宅に代々大切にされてきた桐簞笥が再び職人により手直しされて、これから先にご使用していただけることは本当に有難いことです。この度もご依頼ほんとうにありがとうございました。