大阪市のI様からご依頼の三つ重ね桐たんすの洗い修理が出来上がったのでお届けさせていただきました。
昨年の11月22日の社長ブログでご紹介させていただきました。大阪市のI様からご依頼の
三つ重ね桐たんすの洗い修理が出来上がったのでお届けさせていただきました。
お見積りに伺わさせていただいた時はこのような状態の桐箪笥でした。
80年から90年前の桐たんすです。でもこの様な状態でも絶対に桐たんすは捨ててしまってはいけません。
その家に代々ある大切な収納家具の桐箪笥は是非私どもの工房で、洗い替えをしてあげてください。必ずご相談ください。
お見積りをさせていただいて、I様のご了解を得て桐箪笥を後日取りに伺って、あらためて倉庫で洗い前の写真を撮らせていただきました。
この様な桐たんすが私どもの職人によって丁寧に洗い修理をさせていただきますとこの様な新品と見まごうばかりの桐たんすに甦らす事ができます。これが出来るのも本物の桐たんすだからこそです。
I様もびっくりされるほど喜んでいただきました。洗い修理する前はこの様な状態から
私どものこだわりの洗い修理によりここまで美しく手直しする事が出来るのです。
これだけ丁寧に桐たんすを治(直)せる工房は、田中具製作所だけではないでしょうか!
桐箪笥の引き戸の爪で出来た引っ掻き傷や戸の割れも、私どもの職人が手直しすれば、
この様に直せるのです。洗い前と洗い修理後の拡大写真を良くご覧ください。
金具や引出しもこの様に綺麗に、なおせるのもすごい技術がいるのですよ。
新品同様に桐たんすを洗い修理できます。
私どもの職人はすごいでしょう。かっこいいとおもいませんか!
壊れていた台もこの通り
なにもなかったかのように、元通りに手直し修理をします。これだけ丁寧に治すために、
費用が少し他社よりかかりますが、絶対にお客様にとっては、お得なはずです。
上置きの内部の洗い前はこのようでした。背中の樅(もみ)の板も大きく割れていて、全体にバラバラになっていたので、洗い修理を機会に背板をすべて気密性と防虫性と防湿性がある桐に替えさせていただきました。
このように以前の桐たんすより、一層製品的にも品質が良くなりました。お作りになられた時よりも今の方がもっといい桐たんすに替える事ができます。これも私どもの洗いならではです。
上置きの左側の内部もご覧のとおりです。簡単に背中を取り替えているようにお伝えしていますが、木釘を外し 金釘も使っている古い桐箪笥は、職人の道具が傷んでしまいます。
新しい桐箪笥をお作りするために道具の手入れをしているので、洗い修理の箪笥を治す時には、自分の道具を傷めないようすごく気を使いながらの作業をします。
傷んでがたがたの面や引出しもすべて職人が部分交換を行い入れ木したりしてきちんと治していくのです。
引出しの底板の割れも隙間なくきちんと入れ木をして、気密性を高めてあげるのです。
簡単にみえますが、割れの部分に隙間なく入れ木をする技術もその職人の腕の見せ場です。
この様に全体が傷だらけの桐箪笥でも時間と手間暇をかけてあげれば、新品同様に直してあげれるのが私ども初音の工房です。
この様にきちんと手直しが出来ます。職人の作業も根気とやる気のいる作業で、どこまでも手直しするので、時間がかかります。これほど丁寧に直してあげれる工房はないでしょうね。
桐箪笥の洗い修理を知らない方なら絶対に処分されるような桐箪笥でも
私どものような桐箪笥にこだわる工房ならこの様に治せます。
まさに「桐箪笥の名医」でしょ。
棚の傷や引出しの傷まで
すべてこの通りに洗い修理を行います。
数か月前にこんなに傷んでいた思い出の桐たんすが、
この様に甦らす事ができました。
これが、私どもの桐箪笥の洗い修理です。
I様のお部屋にお届けしてお写真を撮らせていただいて、元の場所に入れさせていただきました。
ホントに、「田中家具さんにお願いして良かったと」嬉しそうなお顔でおっしゃっていただけて、この仕事をさせていただいているやりがいを感じます。
本当は、桐たんすを綺麗に直してくれている職人と一緒にお届けしたいのですが、
工房でも仕事に追われてなかなか工房から出れません。
お客様の「ありがとう」の思いを職人に伝えるのも私の仕事です。
今回もご用命いただきましたI様、誠にありがとうございました。
これからも、処分されそうな昔の桐箪笥を出来るだけ助けてあげれるように頑張りたいです。