岡山市M様の桐小袖箪笥の洗い修理のご依頼のご紹介です。天然オイル仕上げさせていただきました。
岡山市M様からご依頼がございまして、兵庫県にあるお婆さんの桐小袖箪笥の洗い修理のご相談をいただきました。
お婆さんが大切にしていた桐箪笥なので、是非 田中家具さんで直して欲しいと言うご依頼です。
早速お引き取りに伺いました。右の方を綺麗にされます。すごく価値のあるいい箪笥です。
これは、是非とも綺麗にしてあげたい桐たんすです。
車の荷台に乗せて、洗う前のお写真を撮らせていただきました。
工房へ持って帰って、丁寧にお湯で洗い汚れを洗い落とします。薬品どは、一切使用いたしません。何度もあらって、何週間も良く乾かします。それから修理させていただきます。
するとこの様に綺麗になります。割れている桐の背板に桐の入れ木を施します。
引出しもこの様に綺麗に仕上げます。この行程もすごく重要で、欠けや傷みのある個所を職人がなおしていくのです。かなり時間のかかるお仕事になります。
下の引出しの色の白い部分は、桐の木を差し換えいます。
新しい桐箪笥の生地に見えるぐらいに綺麗にするのが、初音の桐たんすの洗い替え修理なのです。
割れていた引出しの底板にも、丁寧に入れ木を施します。
少しの欠けの引出し角も丁寧に修理致します。
生地がきれいに、修理を終えると、仕上げるまで時間をおきます。そして伝統工芸士の手により仕上げ塗装を施します。今回は、M様のご希望で、普段でも手垢がつかずに、汚れにくく使いやすいように、天然自然オイル仕上げで仕上げさせていただきました。
横側(側面)もこのように美しくなります。
天板も新品のオイル仕上げの桐たんすの様でしょう。
まるで、60年前の桐のたんすには絶対に見えません。
現在でも十分にお使いいただける人気のサイズとデザインの桐たんすです。
写真より実物はもっと落ち着いた仕上がりです。新品同様に出来上がりました。
この桐たんすも喜んでくれているように感じます。
今回もきちんと手直しする事ができました。私どもの職人の技術の高さを証明する事ができました。
本当にきちんと手直しを希望されるお客様は、古いたんすでも是非ご相談ください。
口頭では簡単に表現していますが、洗い替え修理の工程は、なかなか大変な時間と手間がかかる作業です。ネット上で、良く受け付けてられる15万程度の安価な価格の洗い修理では出来ない手間暇をかけた技術がここにあります。
日本で1社ぐらいこんなこだわりの桐箪笥の会社がある事を知っていただければ、幸いです。
S様も大変お喜びいただきました。
桐箪笥専門のこだわりの工房の桐たんすの洗い修理の納品事例のご紹介でした。