大阪市のS様のご依頼で、実家からご自宅に桐たんすの移動をさせていただきました。
大阪市のS様からお電話があり泉大津の自宅に結婚の時に実家に預けられていた、
私どもの、大阪泉州桐箪笥の胴丸紫檀面巻き小袖衣装たんすを、大阪のご自宅に運んで欲しいとご依頼がございまして、お運びさせていただきました。
泉大津のご実家に置かれていて、約30年弱の月日が経ちました。でも丁寧に置いていただいていたので、この美しさです。新品のようですね。
やはり、油単を掛けられているので、箪笥本体は、綺麗なままです。
新品の納品事例のようなお写真です。
剣かたばみの鍵座の金具も、本当に綺麗な新品のままです。
金具も今でもすごく人気のある、引手で、綺麗なままです。運搬時に傷がいかないように、
紙で巻かせていただきます。
桐箪笥の移動は、すごく技術の要る作業で、引っ越し専門の業者さんでも、ちゃんと運べるところは少ないようにお聞きしております。桐は、柔らかい材質なので、傷がつきやすく、そのまま裸で運ぶのは、不可能です。また素手で触る事もむずかしいので、汗や汚れがつかないように、必ず梱包してからお運びしなければなりません。
たまに、引っ越し業者さんから運び方について、問い合わせがあるほどです。
これだけむずかしいから、一般の普通の家具店も桐たんすを運ぶのが面倒なため、外部の運送業者さんに委託で、配達を任せている場合は、トラブルがあってはいけないので、簡単な普通の洋箪笥を売るようになってきたのだと思います。
新しい置き場所に無事にお届けさせていただきました。
私も運搬中に何事もなく綺麗なままに移動させていただいたので、安堵いたしました。
簡単に見えてもかなり大切な桐箪笥を運ぶのは、かなり気を使うお仕事なんですよ。
この度、これを機に新しい油単をお作りしていただけるので、箪笥の寸法をお計りさせていただきました。後日油単屋さんよりS様へ直接送らせていただきます。
帰りにおいしい葛餅饅頭と、香高いコーヒーをいただきまして、美味しかったです。
S様これからもどうぞよろしくお願いいたします。