岸和田市のK様の別誂え 大阪泉州桐箪笥 胴厚天地丸七宝台間箪笥
社長ブログで、ご紹介させていただきました。
岸和田市のK様の、ご注文いただいました。総桐別注間タンスが完成しました。
K様もK様のお母様のすごく調度品に関心や理解のある方で、
ご自宅は、私のブログで紹介させていただいた大正ロマンが漂う
本格建築のご自宅で、今では手に入らないような工芸品が、
たくさんご覧いただけます。
ですから、そんじょそこらの、普通の桐の箪笥では、納得されません。
それゆえに、私どもとしても職人魂に火が付くと、申しますか、
他の人が持っていないような桐タンスのご注文をいただき、
製作させていただきました。
すごく桐材や仕事に、こだわって時間をかけて製作させていただいた、逸品です。
初音のトラックに縦積みでの納品です。なぜかと言うと180センチメートルの幅がある、
昔で言う、間タンスです。(今は作れる工房も少なくなっています。)
当工房の真面目職人、伝統工芸士 学光が時間をかけて、
丁寧にお作りさせていただきました。
以前に、お伺いさせていただいて、はからせていただいた場所にある電子ピアノを移動させていただきました。
階段を上った場所に、立てながらの運搬です。桐の箪笥でも大変重いので、
ベテランの運搬員と二人で、あて蒲団を使い慎重に運びいれます。
天井までいっぱいでしょう。事前にお家を見せていただいておりましたので、
安心して運びいれれます。
(これほどの箪笥は、階段から運びいれれない場合もございます。)
包装をはずすと、綺麗な桐の間箪笥の下台が現われました。
どうですか、この杢目と艶と色 工芸品でしょう。
間箪笥の桐の柾目は、最高のよい真っ直ぐな大きな桐材からでしか杢目が採れません。
台輪に使用している桐材は、3メートル以上の長い桐材からお選びいたしました。
桐箪笥の下台と上台の重ねる箇所には、棒通し「初音」の刻印入りの金具が施されています。
棒通しとは、本当に昔、棒(おうこ)を、金具にとおして、桐の箪笥をかついで、運びました。
その棒を通す金具の事を、私どもは、総称「棒通し」と呼びます。
今の桐箪笥で、本物の棒通し、箪笥本体に彫ってをお付けしている工房は、
初音の桐箪笥ぐらいでしょうか。これも、初音の桐たんすのこだわりです。
下台の端にも、大阪泉州ならではの、桐の無垢材を使用した側面だからこそ
組める、こまかな、あり組手がごらんいただけます。
天板の桐の板も真っ直ぐで、厚みのある桐無垢天板で、綺麗な光沢がございます。
上台を、重ねて、堂々とした初音の桐タンスの間箪笥です。
箪笥に貼られている証紙や、伝統工芸士のプレートが輝いてます。
お盆のデザインも、最高級の気品のある宮盆で、上には、紫檀材を使用致しております。
お盆内部の桐も輝いているでしょう。日本の本物の伝統工芸品は、美しいです。
底板の桐材も幅の広い最高級桐材で、透き通るような輝きを放っております。
台輪も丸みを持たせた、七宝台のデザインは、、職人さん泣かせの手間暇のかかる
作業でした。
斜めの天井に合わせて、お作りさせていただきました。
戸うちのお盆も5杯いれさせていただき、収納力も抜群です。
たぶん入れていただくお着物も、喜んでくれるような気がします。
桐箪笥の油単も、高貴な橘に枝丸のご紋を、染め抜かせていただきました。
朱房にもこだわられ、左下には、お嬢様のお名前も染め抜きさせていただきました。
本当に綺麗な美しい桐の間箪笥です、なかなか私のデジカメでは、表現するのが難しいくらいです。日本の最高峰の桐箪笥でしょう。
こんな時は、一眼レフカメラが欲しくなりますね。
品質認定保証書を、置かせていただいて、設置完了させていただきました。
K様のこだわりのご自宅に、これからもずっと置いていただけるのは、桐たんすの工房を営んでる甲斐がございます。
本当にお客様から、信頼していただき、このような、他では、めったにない。
いい桐箪笥を作るご注文をいただけるのは、本当にありがたい事です。
K様、お母様本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い申しあげます。
追伸
納品は、3月10日の大安の日曜日だったのですが、納品事例にアップする時間がなくて、
遅くなりました。K様ごめんなさい