こだわりの伝統の技、ご覧ください。
こんにちは!
工房だより、職人の粟田です。
梅雨も明け、はや7月。
毎日、危険な暑さが続いております。
工房だより、何か書かねばと思案していたところが、
ちょうどこの作業、パシャリ、パシャリとスマホで撮影。
やっと重い腰と筆が上がりました。
今日はそんな作業のご紹介。
胴丸の胴巻を巻く! の作業。
まあご覧ください。
その名の通り、胴丸型とは
たんすの両サイド、つまり胴板が丸くなっている
だが、初めから丸いわけではない。
丸くしていかなければなりません。
伝統工芸です。
手作業。
胴丸型というのはどれくらいの歴史があるのであろうか?
比較的新しい物だと思う。
岸和田の山手、三田の坂たんすという所に胴丸型の作り方を見に行ったと先代から聞いている。
そこで盗んで?来たものが現状ではないと思うが、
先代の事、他社、他産地色々な仕口を見て、昇華させた事だろう。
で、私が習ったのがこれである。
天板、地板に胴巻きと言われる、面材を貼る。
しかも3方向通しで、一枚の物を貼るのがこだわり。
曲がってほしい所に、今が旬のハモのように切れ目を入れます。
お湯を沸かして、ゆっくりゆっくり。
曲げていきましょう。
自慢じゃないけど折ったことは、ありません。
曲がりました。
では、巻いていきます。貼り付けていきます。
伝統の、ひも、の登場
秘伝の”ひもワーク”これは慣れるまで難しかったものです。
その後、写真を撮るのを忘れましたが、
ご覧の通り。
続いて、胴板の丸みも鉋で削りだします。
丸くなりました。
ここがなかなか真似のできないこだわりの技、もう一度言います。
3方向、一本の面材を曲げて張り付けている。
このこだわりの技が出来るとことは今ではあまりないと思います。
その名の通り、胴、胴板が丸くなっている。
その約5㎝の厚みは2重構造になっており、
どっしりとした雰囲気を醸し出す。
大阪泉州桐箪笥の代表選手
胴丸型のご注文ありがとうございます。