かゆい所に手が届く鉋(かんな)
~桐箪笥作りを支える道具達~
本日ご紹介するのはこれ!
際鉋!キワかんな!! です。
どんな鉋かと言いますと。
かゆい所に手が届くような鉋(かんな)なのです。
先ずはこちらが普通の鉋。
我々職人の呼び方では大きさや、調子によって
スンパチ、スンロク。アラシコ、チュウシコ、シアゲ。
などと何とも難解な?呼び名で呼ばれておりますが…。
普通の鉋は平面を削るのはお手の物、なんですが、
刃の両端が鉋の木の台に覆われているため
削れないところが発生する場合があります。
それはこのような段差!のあるところ。
そう、こんな時登場するのが、
まさに段差や障害物のキワを削ることができる鉋が
キワ鉋なのです。
またそのキワのキワを削りたいときに登場する
シャクリ鉋というのも登場します。
シャクリ鉋。
先人たちの知恵の結晶のようなたたずまい。
いろんな場面場面で助けられています。
まさに、かゆい所に手が届く、
キワ鉋、シャクリ鉋のご紹介。
いろんな道具達に支えられ桐箪笥が造られているのです。