先人たちのプライドの証
こんにちは。
工房だよりです。
右から
作った者のプレート。
真ん中が伝統的工芸品の証紙。
一番左が初音のゴールドラベル。
私が、うちの会社が保証します!
みたいな、責任や誇りの表れですね。
伝統的工芸品証紙の表示は平成元年に大阪泉州桐箪笥が
伝統的工芸品に指定されて以降に行われている事ですが、
初音のゴールドラベルはおそらく40年近く貼り続けているのではないでしょうか?
製造元、または販売店の表示は昔から行われていたようで…。
いま工房に持ち込まれ修理再生されている
100年前に作られたタンスにも張られています。
婚礼調度品一式、松山箪笥店
左から読んでくださいね。
図柄も鶴亀に若松、何ともおめでたい図柄。
たんすその物の信用はもちろん大阪商人の宣伝活動と相まって広まっていったようです。
私、これを見るのも、古い箪笥を修理再生するときの楽しみの一つにしていまして、
実は、写真を撮ってコレクションしています。
一部ですが、公開しましょう!
まずはは古いと思われるものから
たんす 長持ち 嫁入り道具 播磨屋こと、松村太兵衛
時代が若くなって電話番号付きもあります。
船場の1709番!
住所も上記松山箪笥店と同じく久太郎町 どぶ池筋
たんす屋が多かった地域です。
続いては前田タンスと読めますね。
こちらは心斎橋付近でしょうか八幡筋とあります。
こちらもまだ電話番号が4桁!
次は皆さんご存知、高島屋さん。
ですが…。
大阪長堀橋 高島屋呉服店家具部とあります。
高島屋と言えば難波なんですが…。
歴史を感じますねぇ。
奈良は大和高田の河合商店というお店
こちらは取扱商品が時代を感じます。
タンス長持ちから火鉢まで!
京都もございます
京都の老舗家具店 宮崎さん
左から読んでくださいね!
同じく京都夷川、奥田さん
地元、岸和田もありました。
らんかん橋の西安さん 現在は西安人形さんですが、
昔はたんすも扱われていたようですね。
最後は40年くらい前の松山箪笥店
この頃にはお店は南堀江に移られていました。
私たちにとっても懐かしいシールです…。
現在も続いているお店、もう無くなっているお店、
100年以上前から皆さん、プライドをかけて
一生懸命製作し販売し
関西大阪のええ箪笥を伝承して来てくれたんやなぁ。
と、シールを見つけるたびに思うのです。