桐の子供椅子 CHOCON
こんにちは!
職人の粟田です!
今日は新しい商品のご紹介。
工房だよりバージョン。
大阪のデザイナー・乾 陽亮氏との共同開発品
置き方を変えることで座面の高さが変わる桐の椅子
桐の子供椅子 CHOCON
(ちょこん)と言います。
こどもいす、ちょこん。
何とも可愛いいネーミング。
目に浮かびますねぇ。
ちょこんとね、かわいいお尻がおっちんとん。
でも、
かわいい。かわいい。
だけでは済まないんです。
ちょん、ちょん、ちょんと完成ですッ!
そんなんではないんです!
ん?どういう事?
作るのが!です!
これを作ろう!となった時、
どないして作ったらええねん?
が第一声。
90度と45度の角度しか縁のない。
我々たんす職人にはこの傾斜がまずもって
???
しかも、そこはアリ組でしっかり
接合されなあかんし。
座面も通しホゾ、胴付き、半ホゾ、胴付き。
で強度を持たさなあかんし。
「子供だまし」では、アカンなぁ...。
桐たんす職人が本気になりました。
当然、必要な道具類もたんすを作るのと同じ。
胴付き鋸で、ホゾ作り。
鎬(しのぎ)ノミでホゾを貫きます。
とんとんとん、と玄翁で叩いて。
アリ組の組手加工の終了です。
続いて組立て、接着剤をつけて、しっかりと
組み立てられます。
組みあがったら仕上げ。
そこにはさらなる難所がありました。
かんな仕上げです。
乾さんのホームページにもこう書かれています。
「桐の風合いを活かすために、
仕上げはペーパーで木目を潰さない
カンナ仕上げとし、
さらりとした手触りを残しています」
さらりとした、手触り!
鉋が切れていないと
“さらり”とはいきません。
老眼の入ってきた目を見開いて、
逆目も押さえつつ...。
でも、鉋仕上げはいいもんです。
桐の木の艶もいいし。つるっとした手触り。
かわいい、お子様の手でなでなでしてもらっても
安心♡
強度的にもアリ組とホゾで
しっかりと作られているので安心。
一生使ってもらえます!
そんなこんなで今回は10個完成です。
まさに大切に育てた娘を嫁に出す気持ち。
桐たんす職人が本気になる
桐の子供椅子 CHOCON
のご紹介でした。
コンセプト、プロの撮った写真などは、
乾陽亮設計事務所 / YOSUKE INUI Design Office
でチェック!!