大阪泉州桐たんすの職人の こだわりの柄
こんにちは。
工房だよりです。
今年4月入社の期待の新人、岩川君。 何やらゴソゴソしております。
入社1カ月半、こだわりの金物店(久川金物店)で
早速、玄翁を購入してきた模様です。
以前の工房だよりでもご紹介した通りこだわりの金物店では
金槌や玄翁はハンドル部つまり柄が別々に販売されて、
それをこだわりの職人が好みに応じて ”柄をすげる” のです。
金槌、玄翁。
たんすを作っていくうえで欠かせない道具です。
木釘を打つ、ノミを打つ、はたまた箪笥を組上げていく時など、
いつでもそばにある道具でしょう。
打つ、という表現に意味があって、我々、職人の意図している力加減。
つまり、トン。なのかトントン!なのか、ドン!!なのか。
非常に繊細な道具なんです。
その力加減一つで、ノミの刃の入り方、
組手の木と木の組まれ方も変わってくる。
それでは、終業後、それぞれの職人さんの金槌と玄翁を盗撮です。
まずは私、粟田のから
市販の物より少し短めにすげてあります。
最近短くすげなおしました。金槌の方の柄は桜の木です。
玄翁は父から使っていた物ですから
60年は使っているかもしれません。
続いて岩本さん
何やら試行錯誤が見て取れますね。
田中さん
玄翁の方が短いですね。
長老。藤原さん
さすが!名人の域ですね。
どれも市販のものに比べて短いのが特徴です。
玄翁だけ並べてみました。
これは面白い。
さて、期待の新人岩川君、どんなこだわりを持つようになるのやら。
これからが楽しみです。