大阪泉州桐箪笥 初音の桐たんすの工房だより 素朴な彼のご紹介。
こんにちは!
岸和田の初音の桐たんす工房、職人の粟田です。
そう、この中に彼は隠れています。
見えるところも完成品になると見えずらい。
桐と丁番に包まれて、そっとたたずむ…。
初音の家具のまさに縁の下の力持ち。
今日はそんな素朴な彼のご紹介...。
素朴な彼とは?
朴(ホオ)の木です。
そう、素の朴と書いて素朴。
初音の桐たんすの扉の丁番は
「両欠きこみ」なので扉はとてもしっかりと
取り付けられているのですが、
このように扉の長さが、
100センチを超えると
より堅牢なつくりにするため、
丁番が付くところにホオの木を埋め込みます。
ここからは、作業のご案内。
本体側の胴板にかきこみを作り
そこにホオの木を入れます。
台形になってるところも見てやってください!
埋め込んだら、桐の面材を張ります。
長いので、結構大変です(汗)
ご覧の通り、色の違いでわかりますね、
同様に扉の方にも埋め込まれています。
台形になっているところも見てやってください!!
また、彼は箪笥の引違い扉の敷居の下にも潜むこともあります。
そんな彼、
北海道のご出身、初音の桐たんす造りを支えてくれています。
桐よりも硬くて、すごく粘りがあるのが特徴。
その粘りで、
大きな扉の重みや年月による歪みを受け止めてくれているのです。
今日は、そんな素朴な彼のご紹介でした。
是非、ショールーム、工房に見に来てやってくださいませ。
忙しい合間に、今回も工房だよりありがとうございます。
私どもの手間暇かけた桐たんすへの思いが伝わります。戸びら一つとっても、ホウの木を台形の形にこだわって埋め込む作業の記事などの視点は、職人ならでわの工房たよりですね。あまり私どもの作り方を他社に知られるのは、どうかと思いますが、正直なこだわりの技術を一般のお客様に本当の桐たんすを知っていただく方がより私どもの日本のこだわった桐たんすに対する思いが伝わりますね。仕事しながら、良く丁寧にわたる説明と写真大変だったでしょう。ありがとうございます。そして、いつもご苦労様です。少しでも私どもの桐たんすの伝統の作り方をこれからも継承するため、一般のお客様に本物の桐箪笥のこだわりや伝統の手間暇かけた思いを分かっていただきたいですね。