こだわりの桐たんす職人を支える道具屋さん
早いもので、気が付けば、はや7月。
梅雨真っ盛り、といった感じですね。
桐の木も湿気の影響で、膨張して
仕事には不向きな季節。
雨の日は、道具の手入れをすることが多いもの…。
ということで、今回はこだわりの桐たんす職人を支える。
こだわりの金物店(道具屋さん)のご紹介です。
久川金物店さん!
昭和10年の創業で今年で創業80年!
昔の看板に歴史を感じさせますねぇ。
もちろん、私どもとも長いお付き合いです。
店内には、所せましと道具がずらり!
かんな、のみ、のこぎり、などなど
こちらは、左官屋さんの使うコテ、中でも「四国高松山西鏝」は
取り扱っているお店があまりないので職人さんが遠方より買いに来られるとか。
この鉋のお値段見えますかね、えーっと
いちじゅうひゃくせんまんえーーー。
かれこれ20年前になりますが、入社してすぐ、
当時の社長に金物屋さんに連れられて来て、
私が一番びっくりしたのは、
本物の道具の値段はさることながら、
「道具(金物)とその柄を別に売っている」、ということでした。
どういう事か?
のこぎりの刃と
のこぎりの柄
金槌の頭と
金槌の柄
ノミの柄だけ
はたまた鉋の台だけ
なぜこんな半製品を売っているのか
20年前は、さっぱり判りませんでしたが、
今の私はわかります!
3代目の久川孝之さんいわく
「うちのお客様は柄のついた普通の道具では納得されません。」
そう、私もその一人になっています。
柄、つまり職人が手でつかむところは、
実際に木を削る刃(金物)と職人の意志をつないでくれる
大切な部分なんです!
ここから先は、専門的かつ長くなりますので。
今回はこの辺にして、道具の続編は、また次回ということで。
こだわりの金物屋さんのご紹介でした。