泉佐野に本当にいい桐のタンスを見に行かせていただきました。
最近沢山桐タンスの洗いについてお問い合わせをいただきます。
今日も泉佐野のA様宅に洗いの桐タンスを拝見しに伺いました。
その桐タンスは、祖母がお嫁に嫁いで来た時に持ってこられたのだそうです。
頑丈な蔵に置かれていました。
かれこれ80年弱経過した桐タンスです。
よく拝見させていただきましたが、品物は本当にいい桐タンスです。正真正銘の総桐箪笥で、その当時としては、ものすごくいい桐箪笥です。
このような道具をご用意されたお婆様のご実家の財力が想像できます。
どこがいい桐タンスであるかと申しますと、もちろんすべて国産桐の材料でお作りされています。伝統技法の手組み蟻組手で引出しもお作りされています。
衣装箪笥の引き出しを出させていただきました。ご覧ください!
いい細かな手組みの蟻組手で作られています。
今の弊社の引き出しも比較してご覧ください。引出しの向きは違いますが
全く同じ作り方でしょう!
これが伝統技法を受け継いでいる証です。
そして、引き出しの先組みもご覧ください。
昔の職人さんもいい仕事をされています。
斜め45度に組み合わせをして、大蟻組み手で接合した、いい桐箪笥の証です。
現在の弊社の桐箪笥の先組みの写真をご覧ください。
全く一緒の作り方です。これぞわたしどものこだわりです。80年前の桐の箪笥の作りと同じです。
中のお盆も写させていただきました。
弊社のお盆も全く一緒の同じ作りです。
伝統を受け継ぐと言うことは、なかなか大変な事ですが、このような手本となる桐の箪笥が今でも残されている事は、本当にありがたい事です。
桐箪笥自体の傷みはかなりございます。お見積りをさせていただきましたが、
是非手直しさせていただきたい、いい桐タンスでした。
A様本当にいい桐タンスを見せていただきありがとうございました。
弊社の桐箪笥も80年経った後もこのように、「いい桐の箪笥ですね」と言っていただける作品しか作らないようこれからもどんどんこだわったお仕事だけをさせていただきます。