桐箪笥の社長ブログ トクサの蒔絵はとても縁起のいい蒔絵(図柄)なのです。
先日社長ブログでご紹介させていただいた古いトクサの蒔絵入りの桐箪笥を蜜蠟仕上で洗い替え修理させていただいたご紹介ブログですが、是非皆様にトクサの蒔絵の良さを知ってもらいたくてご紹介させていただきます。
洗って修理して蜜蝋でしあげました。
トクサはスギナやつくしなどと同じ仲間の植物で、漢字では木賊、砥草、十草などと書きます。トクサを乾燥させてものは昔から金属や木材などの研磨に用いられてきました。
繁殖力が強く、真っすぐに伸びる様子や金をトクサで磨くと光沢が増すことから、金運を招いてくれると言われ、成長や繁栄を表すとても縁起の良い図柄とされていたのです。
どうか皆様その事をこの機会に知っていただければとても嬉しく思います。昔の人はこのように吉祥を大切にして暮らしてきたのです。
今のSNSで流行を煽るのではなく、昔の日本から大切にされてきた物や文化をもう一度見つめなおして欲しいと願うばかりです。