母がお嫁に来た時の状態の桐箪笥を見せてください。
母がお嫁に来た時の状態を見せてください。と古い桐箪笥の洗い替え修理のご依頼がございました。お写真を拝見しますととても傷んではおりますがお客様はその桐箪笥を今まで大切にこのようにお使いいただいていました。
地震が起きたら怖いので真ん中をこのようにされておられました。一番上台と下台をこのように重ねられていました。
お客様も70歳を超えておられますが、お母さまが戦争で疎開先にも持っていかれたお嫁入道具の桐箪笥を今でもその思い出と共にお使いいただけてることにあらためて感謝いたしました。
古い桐箪笥は心無い方は、「もうこんな古い汚い箪笥は粗大ごみに捨ててしまえ」と言われる方がほとんどです。何も知らないのによく簡単に言われます。もうこんな時代になってしまったんだなぁと悲しい気持ちになります。
私どものような桐箪笥職人にご相談してくれたら費用はかかりますが綺麗になおす事ができるのです。その家の思い出の品物として再び蘇らせる事ができるのです。
洗い替え修理やリメイクやリフォームなど呼び方は色々ですが、どのようにもなおせるのが和家具の桐たんすなのです。
今回私どものホームページを見つけていただいて、社長ブログも良く読んでいただいてご依頼していただきました。今回なおすのにあたり理由をお聞きしてみると。「お客様のお母さまがお嫁に来た当時の桐箪笥を是非見てみたい」からと言っておられました。そうなんですよね気が付けば古い事に慣れてしまっていますが、この桐箪笥もお嫁入りの時はこんな状態ではなく、との粉仕上げの綺麗な無垢のお色をしていたのです。そうおっしゃっていただけたら桐箪笥職人魂に気合が入ります。
是非とも私どもで、なおさせていただきたくなる桐箪笥です。
なおす前にお部屋で、普通の状態に重ねてお写真を撮らせていただきました。
この古い桐箪笥をお客様の期待に添えるべく2ケ月かけて綺麗に蘇らせていただきます。出来栄えをご期待ください。お母さまのお嫁入当時の桐箪笥になおします。
私どもの洗い替え修理は他の工房とは全く違うやり方で手直しをします。その出来栄えには大きな差がございます。是非古い桐箪笥の修理や洗い替え再生についてはご相談いただけたら嬉しいです。少しでも日本で残された古い桐箪笥を助けてあげてください。よろしくお願い申しあげます。