桐の木はこうしてまた雨にあてます。
田中家具製作所では日本の最高の桐材を原木で仕入れをした後に板に製材をして、1年から2年ダテという屋外の施設で雨にあてて、乾かす作業を繰り返します。そのダテにはめ込んでいるのですが、最終的にこのようにダテから外してから立てかけて、表裏を再度、雨にあてる作業を行います。
桐の木は雨にあてて余分なタンニンやセサミンを表面に出させます。
お写真を見ていただければ、大きな1本の桐材(丸太)を並べて再度雨にあてて乾かしている事が分かっていただけると思います。真っすぐな電信柱のような木はございません、このように歪んでいたり、フシがあったりします。でも日本の品質のいい桐箪笥の材料をお作りするには昔から絶対に欠かせない作業になります。
この桐材のどの部分をどこに使うのかは、大切な桐材を無駄にすることなく杢目を生かすようにする桐箪笥職人の木取りの技術がございます。
この作業で製品の品質が大きく変わります。
とても時間や手間暇のかかる作業の連続ですが、なかなかお客様や家具業者様も知らない作業ですが、私どもではとても大切な作業になります。