桐箪笥の社長ブログ 和箪笥の代表である桐箪笥は 深い愛着の家具です。
もちろん桐箪笥を作り続けてきた私の家にも桐箪笥があります。まだ5歳ぐらいの小さな頃に、母やおばあちゃんが使っていた桐箪笥の小引出しを出し入れしました。小さな小引出しを入れるたびに別の小引出しが飛び出してきます。それば面白くて・・・・母は、「いい桐箪笥はこんな風になるんだよ」と教えてくれましたが、その頃の私にはその理由もあまりわかりませんでした。でもそんな頃に桐箪笥で遊んだ思い出がいつまでも忘れられません。
だから今でも日本のこだわりの桐箪笥を作る原点になっているのかもしれません。
和箪笥の代表である桐箪笥は 深い愛着の家具です。古くなってもまだその桐箪笥は家にあります。おばあちゃんも母も亡くなってしまいましたが、桐箪笥はまだそのままの状態でございます。時折その桐箪笥の引出しを開けたくなって、開けてみたりします。まだ思い出のお着物や小物がそのまま収納しています。においも昔のにおいです。いつか中身をかたずけないといけないのですが、私にとっても深い愛着のある家具なのでそのままにしています。(かたずけられないのです)そんな家具があることが、とても嬉しく思える年になりました。大量生産大量廃棄の時代です、日本の伝統の和家具の良さを、あらためて見直される日が再び来ることはないでしょうね。そしてその時には日本の本物の桐箪笥は無くなっているでしょう。