桐箪笥の社長ブログ サンタクロースさんからのプレゼントのような桐箪笥たちです。由緒ある旧家のお家にはとても品質のいい桐箪笥が残されています。
昔ながらの由緒ある旧家のお家にはとても品質のいい桐箪笥が残されています。
お嫁入りの際に自分の娘さんが肩身の狭いおもいをしないように、立派なお道具でお嫁入させた昔の日本の歴史を感じることが出来る桐箪笥が今でもこのように残されています。
この度私どものホームページや洗い替え事例や洗い替えギャラリーをご覧になられたお客様から今年最後のご依頼をいただきました。
京都府の旧家に桐箪笥を急遽取りに伺いました。そこにはとても品質のいい桐箪笥が残されていました。その箪笥がこちらの桐箪笥です。
小振りな小袖箪笥の三本揃えの桐箪笥です。
このサイズは今でも人気のあるデザインで、100年以上も前から変わらない伝統のデザインです。
昔の桐箪笥職人のこだわりや金具職人の技術の高さを拝見させてもらって嬉しいです。戦前の時代でも
職人のお仕事や桐の材料もすごくよくて、日本の桐箪笥の歴史をあらためて感じさせられました。
このような桐箪笥に出会える事は、このお仕事をさせていただいて本当に嬉しく感じる出来事です。
今日本で販売されている多くのまがい物の桐箪笥など比較になりません。
よっぽどこの時代の方がいい品物を作られていましたね、それだけ多くの日本人が桐箪笥にこだわり興味があって競って桐箪笥の品質を見極めた時代だったのです。今は多くの日本の方は桐箪笥には関心がなく、いい品物のそうでない品物も見極めれる知識すら持ち合わせていません。
それどころか、まがい物の桐箪笥風と言うような商品ばかりが販売されていて、本物の桐箪笥を見る機会もないのが現状です。
私どもがお作りしている、本物の機能性をもったこだわりの桐箪笥を実際にご覧いただければ、どのように違うのかが、わかっていただけるのですが、なかなかこの思いも伝わりにくくていつも悔しい思いをしています。
このような桐の引出し小物箪笥や洋服箪笥も残されていました。
すべて持ち帰らせていただきまして、洗い替え修理についての内容や費用などをご相談させていただいて、蘇らせていただくようにいたします。
SNSを通じて私どもの仕事の内容を細々く発信させていただいていますが、今回もこのような桐箪笥たちに出会うと、なにかこの桐箪笥たちが私どもに直して欲しいと呼んでいただいたような気になります。「私たちを助けてください、田中家具の職人さんで、もう一度蘇らせてくださいと!」
古い桐箪笥からの声が聞こえてくるように感じます。
いままで、100年以上もの間、捨てずにこのように残していただいていました。
K様ご依頼ありがとうございます。本当にいい機会を私どもにお与えいただけて嬉しく思います。
必ずご期待に添えるように一生懸命手直しさせていただきます。
サンタクロースさんからのプレゼントのような桐箪笥たちです。