桐たんす屋の社長ブログ お嫁入り道具を拝見すればその当時の方の道具に対するこだわりを感じます。
お嫁入り道具を拝見すればその当時の方の道具に対するこだわりを感じます。
70年前のお嫁入りのお道具を残していただていました。
このお道具を拝見させていただきますと
その当時のご両親のお嫁入り道具にこだわられる思いを感じ去るを得ません。
素晴らしいこだわりです。
今でも皇室の皆様は、自らの御印(おしるし)をお嫁入りのお道具に入れてお嫁に行かれます。
その伝統が一般の人々にも受け継がれていた時代だったんでしょう。
このお客様も自らのお道具にすべて蘭のお花の絵を入れられて嫁がれたのです。
本当に素晴らしい日本の歴史を感じます。
残念ながらこの水仙のお花は、蒔絵と違い桐箪笥が出来た後から戸に描かれているので、お湯で洗い修理しますと無くなってしまいます。(蒔絵は無くならないのですが)
このようなお客様とご縁を結ばせていただいて、
素晴らしい日本の伝統を感じる事が出来るのも
桐箪笥屋冥利に尽きます!
この様な古い伝統を知りつつ新しい桐たんすを制作していく事が私の役目であると思います。