こだわりの桐箪笥の社長ブログ これが大阪の泉州の桐たんすの手組みの組み手です。
桐箪笥の引出しも私どもは今でも手組みで組み上げています。
もうそういう工房は無くなって今では
ほとんどすべて機械組手です。
なぜ今でも私どもは手組みにこだわっているのかとお話ししますと
亡くなった父が、
「組手はうちの職人は手組みにこだわりなさい、機械を入れると職人が工員になるから、二度と再び手間暇をかけて手で上手に組めなくなるから・・・」
と言い続けていたから、
今でもその教えを守りつづけています。
他の工房は機械を入れて効率よく作っていますが、
機械組手はすいてきますが、
職人が手でこの様に蟻(あり)組み手で作った桐箪笥は絶対に狂いがきませんが、
機械組手だからすごく接合が弱いというわけでもありません。
それがどうかと言われれば・・・・・
それまでの事です。
手組みは職人のこだわりの技があるのです。
もうこんな工房は日本で無いと思います。
いつも、見ているとほれぼれするくらいの仕事です。
すき間なくぴったりとはめこめます。
だから今でも、大阪の泉州で作られる桐箪笥は
最高峰と呼ばれる品質の桐たんすなんです。
でも コロナの影響と、安価な価格の桐たんすの影響で、年々受注が少なくなりこの技術や職人を維持していけることが大変難しくなってきています。
どうか日本の皆さまに大阪の泉州の桐たんすの良さに気づいて欲しいです。