こだわりの日本の桐箪笥の社長ブログ 凄くいい和棚を仕上げるための色付けの工程をご紹介いたします。
先日からご紹介させていただいていた凄くいい和棚ですが、木地の修理が終わり
最後に仕上げるための色付けの工程をご紹介いたします。
特に蒔絵が施されている桐箪笥は仕上げが最も難しくて時間のかかる作業になります。
同業者さんが良くホームページを見られるので、この仕上げの工程も田中家具製作所 独自の技術とノウハウが沢山あるので、あまりご紹介していません。
今回は少しだけご紹介させていただきます。
どんないい桐箪笥でも仕上げのやり方で作品の良し悪しが異なります。
ですから 私どもの仕上げの工程には100年にわたるこだわりの技術がございます。
刷毛の塗りむらが全く出来ていないでしょ!
特にとのこ仕上げの技術は工房によって全く違います。仕上げ職人の技へのこだわりです。
私どもの仕上げを出来る工房は日本でも他にないです。
仕上がりの色も普通に良くある黄色のような仕上がり(簡単に出来る)ではなくて、大阪泉州桐箪笥の初音の桐たんすだけが出来る赤みのある独自のとのこ仕上げ方を施します。
その工程は従来の黄色のとの粉仕上げの桐箪笥ではない高級感と上品さを生むのです。
その塗り方は他の工房では出来ない仕上げの技になります。
詳しくは書けませんが、田中家具の独自のやり方がございます。
これも 桐箪笥の最高峰と言われる技術なんです。
この様に伝統工芸士が塗って仕上げていきます。
刷毛ととの粉の微妙な加減が職人技です。
手首と刷毛を自分の身体の一部として巧みにあやつれらなければ、
しみやにじみになり作品が台無しになります。
乾かす時間や作業の手順もよく考えて無駄な作業はしません頭の中で時間との会話をしながら作業を進めていくのです。
その日の湿度 温度によって日々違う作業になります。
とても難しいのです。失敗は許されません。
日本の多くの方にこの事をもっと知っていただきたいです。
仕上げの工程は桐箪笥の良さを最後に際立たせる最も重要な作業です。
これほど仕上げにこだわる工房は他にはないと思います。
このことも個性的ないい職人がいてくれるお蔭です。
さぁ いい和棚の洗い修理が完成しました。
私どもの職人の技術で甦らせてあげる事ができました。
「初音の桐箪笥の色は艶があり高貴なお色で美しいね」とおっしゃってくれるのもこの技があるからです。
このように綺麗に出来ました。これが私どもの桐箪笥の洗い修理です。
これも失ったら二度と日本で甦らせない技術ですが、そこに気づいてくれる日本人がもういなくなってきているのが残念でなりません。
なんとか残して行きたいです・・・
後は丁寧にお届けさせていただきますね。