こだわりの桐たんすの社長ブログ いい和棚の手直しを伝統工芸士がしています。
先日から少しづつご紹介させていただいていました。
いい和棚の洗い修理の修理をわたしどもの伝統工芸士が行っています。
まず和棚のいがみ具合を見極めます。
背板の桐板もすいているので和棚の強度がとりにくく、新しい桐板にあえて交換いたしました。
この和棚の面には棚の端に紫檀が埋め込まれていましたが、これを再生するのはかなりの費用がかかりすぎるので、すべて桐の前板に交換しました。
細かな作業の連続です。
また扉の調節や木をたすのにも時間がかかります。
傷ついた棚の面も交換したり、和棚の幕板のない部分は新しく作成します。
大きな桐箪笥の修理の方がまだやりやすく小さい和棚の方が細やかな作業がつづきます。
もう一つの和棚は紫檀の面があまり傷んでないのでなんとかとの面をそのままにして修理する事を職人と話しをしました。
足元の台を取り替えたり、またねずみにかじられた部分の修復など、
様々な和棚の木地の部分を手直ししていきます。
こんなに丁寧に作業をする工房は日本ではないと自負してます。
技術集団 職人集団 の田中家具製作所でしか出来ない仕事です。
桐の洗い修理は簡単に思われていて費用も安くつける事しか考えておられないお客様が
多くて残念です。
工房によってその工程や技術、出来栄えが天と地ほどの差が出ます。
その事をもっと皆さまにこのブログをご覧いただいて、本当にお伝えしたいのです。
このように蒔絵の入った戸の修理はとても神経の
使うお仕事です。
私も気になるので何度も職人と話しをしながらどうやったら一番いいか相談して仕事を進めました。
木地が職人の手で完璧に出来上がったので、次は仕上げの工程に移ります。
とても出来上がりが楽しみです。
桐の製品はどんなに傷んでいても完璧に治せます。
昔の日本人の知恵と工夫がいっぱい詰まっています。
全国からももっともっと私どもにこのような仕事の依頼があるように願っています。
私どもにしか出来ない仕事がここにあります。
ご依頼をいただいたご主人様がよく私のブログをご覧になっていただいたみたいで、ブログの掲載は少しタイムラグがあり掲載がおくれますが、いいタイミングで連絡いただきまして工房に来ていただき、作業内容をご覧になられ職人とも話しをされました。
なかなか実際に自分の修理の途中にご覧いただく事は珍しい事ですし安心されたと思います。
ご主人様も元技術者さんでおられたので、現場をご覧になりたかっのでしょうね。
仕上がり次第にご連絡させていただいてお届けさせていただきます。ご依頼ありがとうございました。