こだわりの桐箪笥の社長ブログ 和歌山女子刑務所の現状を勉強しに伺いました。
先日 和歌山女子刑務所の現状を勉強しに伺いました。
全国で一番大きな女子刑務所です。収容人数は定員500名です。職員は約200人弱おられます。
明治2年にから続いています。昭和19年に女子刑務所となり、平成17年に全体を改築して今の新しい建物になりました。
まず会議室で担当の広報担当者の刑務官より刑務所の歴史から今の現状など様々な事についてご説明を受けました。
実際の刑務所での受刑者の生活や作業の事など、様々な問題を教えていただきました。
受刑者の高齢化、再犯の増加問題 外国人受刑者の増加、宗教や食事の問題
その罪の種類や現状、など
たくさんのお話しをお聞きして、すごく考えさせられました。
そして刑務官としての苦労や離職率問題などお仕事に関する悩みも沢山あって
実際にお話しをいただいて初めてわかる事がたくさんございました。
再犯防止対策の説明やコレワーク(再就職)矯正就労支援情報センターの取り組みや支援状況 地域連携の大切さなどもご説明いただきました。
一時間ほどお話しを聞いた後 携帯やカメラ 鞄すべて会議室に置いてから
実際に刑務所の中での受刑者の作業の模様、食堂、グランドや受刑者の部屋を案内していただきました。
ある部屋は、ドアのぶの無い個室に数人の受刑者が入り、トイレ付きの部屋はガラス張りで座った高さにぼかしのフィルムが張っているだけです。
ある部屋はドアがなく4人ぐらいで寝れるようになっていました。
その棟はトイレも別ですが、トイレは受刑者が入ればそのトイレの番号に赤い電気がつくようになっています。
受刑者はすべて番号で呼ばれます。
朝は6:30起床 7:00朝食部屋で 7:40分から作業開始 11:15から11:45分運動 11:55から12:15が食堂での昼食(私語禁止)休息は12:15から12:25までそれから作業が再び始まり16:20で終わり
夕食 部屋で17:00、17:30から余暇の時間19:00仮就寝で21:00就寝という生活です。
もちろん作業中も私語は禁止 トイレも手をあげて刑務官と
いかなくてはならない
私物は小さな物入れと小さなバッグだけで受刑者一人に一つづつ用意されています。
もちろん私服などは着れません、全員薄いピンクの受刑者用の衣類です。
テレビだけがお部屋に1台置いてありました。
独房なら1日誰とも話しをしませんそんな日々が続くのです。
冬でも暖房は一切ありません、うすい布団で自ら身体を温めるしかないです。
夏もクーラーも扇風機もありません そういう環境で刑期を務めるのです。
和歌山女子刑務所では食事は受刑者が作りますから他の受刑者より早く起きて遅くまで作業をしなければならいのです。主食は白米7割と麦3割のご飯です。
決して美味しい食事ではありません。1日の予算(3食で約600円から500円)の中で限られた内容の食事です。
パンは出ませんがパン食の日が決まっています、受刑者の唯一の楽しみはその時についているのジャムやチョコレートクリームだそうです。
刑務所内でのいじめや受刑者のストレスがたまり喧嘩や言い争いも起きるのだそうです。
わたしにはとても耐えれない環境でした。
今回和歌山女子刑務所にお伺いさせていただきましたが、
犯罪を犯せばこのような事になる事をみなさんも、もっともっと知って欲しいと思いました。
薬物をやめれない、または薬物にはめられた人間と犯罪を犯そうとした人間と犯罪に巻き込まれてしまう人間や理由は様々違いますが、
自分も加害者になったらと思うと、
ものすごく怖さを感じる事ができました。
刑務所の写真を使わせていただいても良いでしょうか?
お使いいただいてもいいですよ