こだわりの桐箪笥の社長ブログ 写真で見る、古い桐箪笥の金具を取り外すもの大変な作業なんです。
洗い修理をするときに、古い桐箪笥の金具を取り外さなければなりません、
での古くて錆びていて簡単に取り外せない金具があります。
場合によっては折れてしまうものがあると、もう二度とその金具は再生が出来なくなります。だからそういうことが無いように慎重に作業を行います。
もちろん桐箪笥も傷めないように作業します。
必ずその桐たんすごとに全ての金具を分かるようにこの様に、
1つの箱に入れてその桐箪笥と一緒に管理します。
メッキ直しが出来る金具は全て、再メッキをして使用します。それはこの桐箪笥が出来あがった当時のように手直しをするのが私どもの義務だと思っているからです。
すごく地道な作業でしょう。
金具を外すと当時の職人が彫り込んだノミの跡やノコギリの跡が見れたり、隠れた部分の仕事の良し悪しを感じる事ができます。
この桐箪笥の棒通しの掘り込みは丁寧な仕事をされています。
いい桐箪笥です。この部分など見る事がない部分です。
古い錠前は(鍵)今の金具と鍵穴の位置がかわるので、古いものをそのままお付けします。今の鍵穴にも変える事が出来ますが、引出しの穴の位置が変わるので、その部分をすべてやり替えるのは、費用が高くなるからです。
とても上品な引出しの金具ですが、取り外しするのが大変難しい金具です。
私どもの工房では金具の取り外しも担当の者が慎重に作業をするようにしています。
洗う前に最初に苦労する作業なのです。
皆さんは簡単な作業に思われるのでしょうが、すごく気(神経)の使う作業なのです。
金具1つから丁寧に扱わないといけないのに、簡単に金具を安物に交換するような桐箪笥の洗い替え修理業者が後を絶ちません。
安価な洗い業者に費用を払う消費者がいる事も悲しい事です。