桐箪笥の社長ブログ 粗悪な桐箪笥の洗いです。再び私どもで甦らします。
いつも警告させていただいてますが、今回も少し粗悪な桐箪笥の洗い替え業者によって傷められた桐箪笥をご紹介します。
皆さんがみれば普通の桐箪笥でしょうが、私が一目みれば一度洗い替え修理をした桐たんすだとすぐにわかります。
まず仕上げの色とやり方が汚くて変色しています。
今回のものも、きちんと洗わないで、生地もきちんと手直ししていないので、桐たんすの角や引出しのシャープなカンナがけをした部分がすべて丸くなっています。
さらに以前の金具を取り替えています。本来この小袖の桐箪笥にこの様な安物の金具を採用する昔の工房はありません。金具を見た瞬間に可哀想に思いました。
案の定引出しの裏をみますと以前に付けられていた金具の穴が見ていただけます。
いつも私が警告する洗い修理業者の仕事です。
内部の底板の割れも入れ木もしないで割れたままです。
桐箪笥になんの愛情もなく適当に手直しをする桐箪笥の洗い修理業者です。
残念ですが今でもお客様は価格が安いこの様な業者を選ばれるのです。(ご依頼をいただいたお客様はよく調べて私どもを選んでくれました)
これでは洗い修理をする意味がわたしにはわかりません。
わたしのブログをよくご覧になられている、同業者の皆さん。
消費者をごまかすような洗い替え修理はいかがなものでしょう。
同じ桐を仕事にしているのに・・・・・残念です。
もう少しちゃんと直してあげてください。
いつまでもこの様な洗い修理は無くなりません、
それは消費者の方にも大きな責任があると思います、
もっと桐箪笥の事を勉強すればいいと思います。
こだわりのある消費者の方は大切な桐箪笥を安心出来る工房で修理する事を選んでくれます。
今回 ご縁をいただいたので、
この桐箪笥をもう一度私どもの本物の工房で再び甦らします。