桐が大好きな社長ブログ 粗悪な桐箪笥の洗い業者には注意してください。
いつも私のブログで粗悪な桐箪笥の洗い業者には注意してくださいと、警告しています。先日も少しブログで書かせていただいた桐箪笥の粗悪な洗いの紹介をさせていただきますね、
この桐箪笥も依頼を受けていただきにあがりましたが、この様な状態でした。
普通の方はこの写真(状態)をみてもなんら古い桐箪笥としか見えないでしょうが、プロの私からすると、「あぁ粗悪な業者に洗われてる」とすぐにわかります。
家族の方は「1度も洗いにだしていません」と言われてましたが、この桐箪笥は1度洗われた桐箪笥です。
なぜ分かるかとお話ししますと、まず本当の洗い替えではこのようなとの粉仕上げにはなりません。
年数が経ってもこんな感じにはなりません。これは以前の洗い修理した工房がきちんとお湯で汚れを落としてなくて、薬品で汚れをとったからこのような科学変化がおきたのです。
そして洗うと言う事をしないで、鉋かサンドペーパーで削り倒しています。
丁寧な桐箪笥の洗いをする私どもの工房なら出来るだけけずらないで、もう2回ぐらい洗えるように心がけて最小限に丁寧に削るのです。
引出しの前板の厚みがありません、これでは傷を手直しするのに削れないほど薄くしています。
このような一度粗悪な業者に洗われている桐箪笥を甦らすには、余計に手間暇と技術が必要になります。
私どもならもう一度前板を張り替えて手直しできますが、他の洗い替えの専門の業者ではもう手直しできませんと言われる桐箪笥です。
ですから桐たんすを持っている方は洗い修理に出される業者は自分で見極めて発注しなくてはなりません。洗い替えに出してもいい桐箪笥が台無しになる場合が多々ございます。あくまでもお客様の自己責任もあると思います。
ホームページを良くご覧になって、工房が本当にある会社かどうか確かめてその会社の歴史や想いをよく調べた上で発注してください。
最初は綺麗になった感じにはなるのですが、2年3年すれば薬品で洗った桐箪笥はおかしな色に変化してくるのです、もちろん中身の臭いも薬品臭くなります。
今回 ご依頼いただいたお客様がいいお客様なので、この桐箪笥を甦らせる仕事をさせていただきますので、半年先にでも洗い替えの事例でご紹介させていただきます。