こだわりの桐たんすの社長ブログ 昔のいい桐箪笥に出会えて感動いたしました。昔の職人魂が詰まった桐タンス!
このお仕事をさせていただける良さは、昔の古い桐箪笥に出会える事です。桐たんすの洗い替え、修理の依頼をおききしてその画像や実際にその桐箪笥に出会える事がすごく嬉しくてその当時のその工房と職人の考え方とその仕事に感動します。
実は今回も本当にいい桐箪笥に出会えて感動しました。
前飾り金具はこんなに上品な扇子のデザイン(意匠)です。
昔の桐箪笥は今の桐箪笥では出来ない粋な金具が付いていて本当に捨ててしまうには惜しい品物がたくさん御座います。
桐たんすの良さを引き立たせる柾目の美しいいい桐箪笥です。
プロの私が見た瞬間にいい桐たんすが分かります。
このように扉には、鏡も付けられています、昔の職人の凄い心使いです。
この様に引出しの前板の組手も手組みてで細かく丁寧に組み上げています。それも前板の桐材も無垢の前板を使用しています。
この時代でこの様な美しい日本の前板は希少価値が高く本当に素晴らしい桐箪笥です。
引出しの奥側の組手もこの様に細かな5枚組手で作られた本当にいい桐箪笥です。
小箱をあけますと、その桐箪笥を販売した「河宗」の瓢箪のマークと大阪南堀江1丁目藤田たんす店の証紙が貼られています。
電話番号も桜川2011番なんて・・歴史を感じます。
さすが、大阪堀江、家具の街堀江の家具屋さんです。今は藤田たんす店さんは無くなっていますが、いい桐箪笥を販売していたのですね、残念です・・・
このようなお店が本当は今でも残っていなければいけないはずですが・・・・
引出しの底板は昔からいい桐たんすな幅の広い桐の木の中心部分をこの様に使うのがむかしながらの作り方です、なぜならこのとんがりのような中心の部分は一番桐の柔らかい成長していく部分です。
この部分を底板や背板に使用する事で桐板に柔軟性を持たせます。
このような材料の使い方をすることで何十年 何百年と桐箪笥を使用しても桐板が割れにくくなるように昔から考えられているのです。
ですから今でもいい桐たんすは引出しの底板はこの様にお作りしなければなりません。
私どもの初音の大阪泉州桐たんすの職人は今でも同じ作り方を守り続けています。
また 引出しをあけていると、すごいもんを発見いたしました。
炭でなにか書いています。
お作りした職人の名前です。
昭和16年?新・・・・?
凄い!泉州百原園 武 又次 作
泉州の桐箪笥です、
やはり仕事もいいはずです。
いい桐たんすだなぁと思っていましたがまさか泉州で作られた桐たんすだとは・・・・
今でもこの工房が続いていてくれていれば・・・・・
私どもと一緒に仕事をしていてくてておれば・・・本当に残念です。
私の亡き父なら知っていたかもしれません、私は初めて知りました
誰かこの泉州百楽園について知っておられる方はご連絡お待ちしています。教えてください!
今から77年前の桐箪笥ですね。
素晴らしでしょう、感動しました。このようないい桐たんすがまた泉州の伝統を頑なに守り続けている私どもに洗い修理で戻ってくるなんて・・・・
お客様もご存知ありませんでしたが、私もこの職人の仕事の良さに感銘を受けました。
こんな桐たんすに出会える事が出来るのも私どもの仕事冥利に尽きます。
絶対になにか不思議な目に見えないご縁で結ばれていたのでしょう!
必ず美しく甦らせてあげるのでもう少し待っていてください。
昔の古い桐たんす!勝手に捨てないでください!
捨てる(処分する)前に私どもにご連絡ください、本当にもったいない、いい桐箪笥が日本にはまだ たくさん残っているのです。!
同じこのシールが貼られている桐タンスを持っておられる方は是非私どもに洗い修理を依頼してください、きちんと治してあげたい桐箪笥だからです。