こだわりの桐箪笥の社長ブログ 先日からブログでご紹介させていただいている松山の最高級桐箪笥の修理のご紹介!
先日からこだわりの桐箪笥の社長ブログ 先日からブログでご紹介させていただいている松山の最高級桐箪笥の修理のご紹介です。
先日は丁寧に蒔絵を傷付けないようにした洗いを行い、その後 良く乾かしました。
その後この様に 傷んでいる箇所を手直しするのです。
その工程や手直しの仕方は、本当はご紹介させていただきたいのですが、私どものホームページをいつも良くご覧になられている同業者様がおられます。
わたしどもの手直しをする技術が知られてしまいますので、詳細についてはご紹介させていただきにくく、写真で簡単にご覧いただく事にさせていただきます。
美しく洗い替えをするには、このように軽くカンナ掛けをして、古い前板を削ってあげなくてはなりません。
この技術が桐箪笥の洗い専門の業者さんには出来ないのです。
カンナ(鉋)を使えないからです。ほとんどの桐箪笥の洗い替え業者は、サンダーと言う機械を使い桐の表面を、紙やすりでこするのです。
それではちゃんと古い桐箪笥の生地を元通りにできません。
それどころか、角面を丸くしてしまい箪笥の生地痛めてしまいます。
この工程が職人が手直し出来る工房の洗い替え修理の大切な工程なのです。
へこんだりした部分も桐の入れ木をします。杢目も揃えるのです。
蒔絵もご覧ください。
洗っても無くならないのが、この様な生地蒔絵と言うものなのです。
この様な高級な蒔絵を削ってしまう業者が(以前お話ししましたね)、平然と桐箪笥の洗いは私どもに・・・等と言う広告をだして
ホームページで仕事の依頼を募集しているのですから悲しい事です。
このお客様は私どもに依頼してくれましたが、
修理の依頼先を間違えるとこの桐箪笥もとんでもない事になっていたでしょうね!
今は情報を自分で判断出来るとても便利な時代です。
騙されることのないように自分の責任で業者をお選びする事がとても大切です。
誇大な宣伝や安価な価格にまどわされないようにと思います。
確かな技術力と信用がある工房であるか見極める事が大事です。
この様に古い桐箪笥本体の生地を丁寧に手直し出来ない工房は、美しく洗い替え出来る訳がございません、この作業にたくさん時間がかかるのです。
古い桐たんすの傷み具合で手直しする日数に違いが出ます。
それが修理費用のお見積りの価格になります。
私どもは引出しの気密性や傷みをすべてこのように生地から直していきます。
これが普段 新しい桐箪笥をお作りしている伝統工芸品の認定を受けている工房のこだわりの桐箪笥の洗い替え修理なのです。
この事をお客様もご存知ないので、今回この機会に
ご説明させていただきました。
洗い替えの納品事例をご覧いただいたお客様から
「なぜこんなに美しくなるのですか?本当ですか?」
と問い合わせやご質問を電話やメールでいただきます。
この工程にこそ大きな理由があるのです。
まるで新品の桐箪笥をお作りしているような作業写真だと感じていただければ幸いです。
これほど丁寧に手直しできるのが私どもの職人なのです。
ですから日本で一番丁寧な桐箪笥の洗い修理が出来るのです。
さあ生地が出来上がったらいよいよ塗装の工程に移ります。
その模様は後日またブログでご紹介させていただきます。