こだわりの桐たんすの社長ブログ 全国の伝統工芸に携わっている方も、もっとわかりやすく、親しみやすくしないといけないかも
伝統工芸品って日本全国にはたくさんございます。先日私どもも参加した伝統工芸品展の凄腕職人街ですが、様々な各地の伝統工芸品が出ているのですが、
それぞれの工芸品の特徴や良さを紹介する前に、その伝統工芸品のそもそもの漢字が今の若い子達が読めません。若い子達だけじゃないかもしれません。
京都府 西陣織 私達の年代の方なら誰もが普通に読めるでしょう、
人を馬鹿にしているのかとも言われそうですが、若い子にこれなんて読むのでしょうか?と何気なく聞いてみると、
ごく普通に「さいじんおり」と読みました。・・・・・ええ
「さいじん」・・・・・・これが 今の伝統工芸品や伝統産業の現実なのかと本当にあらためてショックを受けました、あの西陣織を「さいじんおり」・・・・
ここまであの有名な織物の名前が通ってないのです。(もう若い子たちには有名じゃなくなってきているのです。)
だったら 大阪泉州桐箪笥 ってなんて読むのと同じ質問をしてみました、
「おおさかせんしゅうきり・・・・・・?たんす?」となんとか呼んでくれました。
箪笥がたんすと読めたの?と聞いたら、桐が前につくから たんすかな?っと思ってだって!じゃあ 大阪泉州箪笥なら「たんす」と読めなかった可能性が・・・・・
そのぐらい「箪笥」自体の漢字が読めなくなってきています。
かろうじて箪笥の箪の漢字の中に単があるので、なんとなく「たん」とは、想像して読めるみたいですけど箪笥の笥が「す」と読むなんてまったく想像できないみたいです。
桐が前に付いていて箪の単があるので、なんとなく「桐たん・・・・す」? と読めているそうです。箪笥の笥は予測して、「す」と呼んでるだけで、きちんと分かって読めている訳でないのです。
これが伝統工芸品の現実なのです。その事をもっともっと理解して伝統工芸品を継承できるために何をしていかなくてはならないのかを考えていかなくては、時代と共になくなっていくような気がします。
危機感すごく感じました。全国の伝統工芸に携わっている方も、もっとわかりやすく、親しみやすく、伝統工芸品にひらがなも一緒に表記しないといけないかもしれません。