こだわりの桐箪笥の社長ブログ お母さんの思い出の長持ちをつかって!
お客様よりご相談がございまして、実家にお母さんの思い出の長持ちがあります、
その長持ちを使って新たに箪笥を作っていただきたいとのご依頼でお客様の実家にお伺いさせていただきました。
押入れに長持ちがございました。樅(もみ)の長持ちです。
長持ちとは、昔 お布団(寝具)を収納するための道具の事をいいます。
今では製作を依頼される方はほとんどいなくなりました、お布団自体も絹のお布団から羽毛布団に替わっていったためです。
樅の長持ちですが、前板などは薄くて箪笥にやり替える(リメイク)のはむずかしいので、天井の綺麗な板を使って桐の2段の引出し箪笥をお作りする事を提案させていただきました。
お母様が残した長持ちの一部を使う事で、思い出をつないでいきたいとのお客様のお考えには、共感を覚え感動します。
私どもならでわのの技術で、桐箪笥の技を伝承してきてよかったです。
是非 このように古い箪笥の一部を使ってリメイク出来るのも桐たんすの良さです。今回もいい箪笥をこれから先 長く使っていただけるように、真心こめてお作りさせていただきますね。