こだわりの桐たんすの社長ブログ 古い昔のいい桐たんすの洗い 修理のご依頼です。
だんじりのブログの合間にも大切なお仕事のブログも掲載させていただきます。
桐たんすの洗い 修理に関してご質問や問い合わせをいただきます。
先日も堺のお客様から、ご相談をうけて自宅に見に伺いましたら、この様な状態で置かれていましたが、
本当にいい桐箪笥でした、処分しようか悩んでおられたのですが、
私はその桐たんすをみるなり、「これは処分されたらもったいないです。
是非 なおさせてください」とお話しさせていただきました。
この時代に柾目も良く 伝統の技法で作られているいい小袖の桐箪笥です。
状態はあまりいい状態ではございませんが、桐たんす自体はすごくいいものです。
この桐箪笥ともう一つ蒔絵の入った小袖衣箪笥がございました。
こちらがその桐たんすです。上品な蒔絵が入ったいい桐箪笥です。
何回か移動や引っ越しをしたのだと思います。
その当時 この様ないい2棹を作られてお嫁に来られたお婆様は
名家から嫁がれたのでしょうか!昔はお嫁入りの道具を見れば分かります。
三日月に梅の花の2つの扉に連なったいい蒔絵です。
蒔絵の桐たんすを完璧に洗い修理が出来る工房は多分私どもでしか出来ない技術でしょうね。その当時の桐の柾目も国産の本当に当時貴重な桐たんすです。
この桐たんすをお作りした工房の気持ちが伝わってきます。
天地丸の外側の前板に紫檀で装飾をしています。このタンスを作った当時の職人の技術の高さを感じます。桐箪笥に作ったところのマークや職人の印などが、なかったのは残念ですが、多分 大阪泉州で作られた桐箪笥だと想像いたします。
たくさん桐たんすを見せていただきますが、最近本当にいい桐たんすに出会います、
それだけお客様がいい箪笥をお持ちの方が大阪では沢山おられ、ちゃんと丁寧にきちんと手直し出来る工房を探してくれて連絡をいただけているのだと思います。
洗い修理は出来栄えややり方も分からず、安価な価格だけで選ばれるお客様が多いなか、少し費用はかかってもちゃんと丁寧に手直し出来る工房を探されているお客様もおられます。
私どもは後者のお客様に支持される工房であり続けたいと、いままでこだわった桐箪笥の職人集団にしてきました。これからもそうであり続けたいと思っています。
桐たんすに関して、何かご質問やご相談があればご遠慮なく 072-443-8835 株式会社 田中家具製作所 までご一報ください。いつも 古い桐たんす を勝手に処分される程 残念な事はないと考えます。
今回もこのいい桐箪笥を手間暇 時間をかけて 甦らします。それが私どものこだわりです。