みなさん ありがとうございました。2017年5月21日におこなわれました春木旭町の入魂式及びお披露目曳行を無事に終える事ができました。
皆様 大変 ご無沙汰しております。
やっと本日 こないだからブログでご紹介させていただいておりました 5月21日の春木旭町の入魂式及びお披露目曳行についてのブログをアップする事ができました。
是非 ご覧ください。
21日 当日は、最高のお天気にも恵まれて、夜12時半に寝て
朝3時半に起床 興奮してたのか寝坊したら最悪なので、眠りが浅くすぐ起きました。
身を清めるべく朝風呂に入りその後 仏壇に手を合わせ
亡き父に今日の入魂を見守ってくれるように話しをし、
この新しい春木曳行責任者の着流しに袖を通して身支度後、家をでました。
4時30分には旭町会館に集合しました、世話人会の諸先輩たちや若頭の警備担当者が、5時に持場に出発してくれるので皆さんにご挨拶をして、それからだんじり小屋に向かいました。
ここで掲載させていただいている写真は許可をいただいて、
だんじりネット様から掲載させていただいたお写真です。だんじりネット様のHPはこちらです。 ありがとうございます。
いよいよ です。
何年も前からこの日に向けてやってきました。
朝日を受けた旭?のだんじりが、私が乗るのを待ってくれてるように感じました。
5時30分前 皆に出陣の挨拶をして町会長が「ゆっくりと ゆっくりとですね????」
私からすれば、何をいってるのか?・・・・・はぁ?っと思いました。
ゆっくり曳行するなら・・・誰でも出来るやん!
旭は旭町らしい、みんな一丸となって統制のとれたといスピードある勢いあるやり回しで入魂するため今までやってきているのに・・・・!
まぁ町会長としては立場や考え方がちがうから、仕方ありませんが、 気を取り直しての曳行責任者の挨拶!
「ええか、みんなこの入魂は戦(いくさ)と思え!絶対に勝たなあかんど、たのんどくぞ!」
挨拶の意味は11年前の入魂は、宮へやり回しで入ったのですが、その参道にある松に大屋根んの端がひっかかり大屋根が大破してしまい。旭としては無念の入魂になってしまったので、その悔しい思いをリベンジする戦いでしした。
新しい踏み台の真ん中に乗り、旭町の曳行の総責任者として、
入魂に向かいます。
「よっしゃ、いくぞ!」の声で出発!
青年団が真っ白な新しい引き綱を伸ばし、いざ小屋から出陣です。
いよいよ動きだしました。
出発前も子どもたちの笑顔に励まされました。
写真をみれば、元気よく曳いてくれていますね。
入魂に挑むます!
そうりゃ そうりゃ ・・・鐘や太鼓とともに町内を駅方面に向かいます。
小屋も北中のまわりにも多くのギャラリーがきてくれて、カメラを向けてくれてました。みんな いい 顔しています。
私は、あえて今回の入魂 お披露目曳行は旭町の曳行責任者として笑顔ではなく、厳しい顔で臨もうと思ってました。
旭町のだんじりは姿見がいい入母屋で、この伸びあがった扇垂木が特徴の
春木(岸和田)でも大型の自慢のだんじりです。
大屋根も新しく新調しており、その出会いの杢目が特徴です。(出会いとは、左右対称の杢目を言います。下記写真の真ん中の盛り上がっている部分の杢目が左右対称です。数あるだんじりの中でも 出会いの杢目 の大屋根は少ないのです、これも旭町のこだわりです。)
十五人組も直進安定性を考え どんす(綱)を張っての曳行です。
心の中では「たのんどくで 十五人組!しっかりきってや」
との思いです。
旭町会館を通過後 右に曲がり一気に加速します。
そして最後にブレーキの効きを確認しましたが、その加速の速かったこと、思いっきり指定場所でブレーキを踏み込みましたが、前駒がロックした状態で、数十メーター引きずられました。
今日の曳きの強さを体感しました。
ロックしたまま左側に寄っていったので、少し不安がありましたが、どうする事もできません、行くしかないので・・・・
6時57分の踏切横断でいよいよ入魂曳行へ出発です。
踏切通過後は、ふきちり(宮入用の旗)をつけるため
一旦停止してから年番本部まで直進で降りていきます。
ひき手の全員が興奮しているので、落ち着かすために擦りブレーキをゆっくりかけながらの曳行です。
状況を見極めブレーキで適度にスピードを調整したりするのが
曳行責任者の仕事です。
道路の状況を把握して、カーブの手前で減速させて直進では、
思いっきり走らせます。
曳き手の状態をよく見て判断を行います。
曳行責任者として常に冷静な事が一番大事な事で、
突発的な事が起きてもどのように対処するのかが
曳行責任者の度量です。
たくさんの沿道の方が声をかけてくれました。
警備をお手伝いいただいている祭礼関係者様もたくさん
会釈しながら弥栄神社に向かいます。
ゆっくりと年番本部を右折後、いよいよ高松交差点右折 その後 弥栄神社の鳥居に向かいます。
その時に警備の担当者から、「たのみますよ」と声かけられました本人の熱い思いで
つい 叫んでくれたのでしょうが、(私らに気合いを入れたつもり)だったのでしょうが、
曳行責任者として「十分 分かってるわ 任しとけ」
と心で思い 弥栄神社の鳥居に向かいました。
宮の前に祭礼町会連合会様からお祝いをいただくために一旦その前に停車して
前梃子係りが新しい梃子の交換も行いました。
前方からの朝日を受けて
いよいよ弥栄神社に宮入りです。
今回 だんじりの足回りをすべて新調しているので、どのような動きをするのか、
宮入りが一発勝負になります。
だんじりの動きも想像がつきにくく、リスクがある宮入やり回しになります。
入魂式の前日の会議で私の胸の内の思いをすべて伝えました。
理解してくれたと信じて挑みます。
後から聞くと 祭礼本番並み(それ以上)のギャラリーだったらしいですが
当日の物凄い見物人の方ギャラリーを見るよりも
私がすべきことは、
だんじりを停止位置に確実にもっていく事!確実にとめる!
そして、青年団団長のやり回しの合図でブレーキをあげる(はずす)
事のみに全神経を集中していたので、
ギャラリーは全く気にならなかったです。
警備体制も抜群で普段通りのセットができました。
その時は本当に不思議なんですが、ものすごく冷静な気持ちでだんじりに乗れていました。
「無の境地のような落ち着いた気持ちでした」
あらためて写真を見ると、「これから行くで」と言うような
顔してますね。
「みんな必ずやってくれる」との思いで
育成会 青年団 前梃子 大工方 十五人組
全部署を信じての旭町の入魂式の宮入りの開始です。
全体重をブレーキにかけて駒がロックして引きずられます。
いきあしの力をためながら団長の団扇を叩く合図を待ち
ブレーキを解除! いよいよや! 笛の合図で綱元含め全員が
やり回しの体制を開始しました。
吸い込まれるように・・・
綱元からインに入っていき、スピード的には、まあまあ・・・
しかし自分が思っていた だんじりの出と、後梃子が切る角度が足らない事がすぐ乗っていて分かりました。
ビシビシと坂を駆け上がっていきますが、その時点で、右に寄っている事は冷静に判断できました。鳥居の右側に向かっています。(鳥居は柱より土台がもっとはりだしています。)
ここですぐブレーキを踏む事は簡単ですが、行き足(勢い)を落としてしまうので、あえて踏みませんでした、冷静に判断していて「いよいよあかんかもな」と言うタイミングで、1発強く踏み込みました、すると
足に、ゴツン ググット 手ごたえ(足ごたえ)があり だんじりが左側に前側からバシッと ずれ動きました。
成功です!
一瞬の出来事ですが、ブレーキと後ろと小屋根の団扇の入れ方と前の曳き手のタイミングが合った瞬間です。
これが 今回の旭の入魂で気持が1つになった宮入りです!
勢いを止めずにだんじりの危機を回避出来た瞬間でした。ほんまに上手くいきました。
ユウチューブ等で前からや後ろから検証してください。良く分かると思います。
一瞬でだんじりの向きがかわっているでしょう。
だんじりはこういう動きをするものなのです。
早くブレーキを踏みすぎていれば、行足を止めそのまま鳥居にむかって止まるか・・回避出来ないかもしれません。
うちの旭町の前梃子責任者の岡君のイン梃子と富井君のアウトの身を交わす技もご覧下さい!
結果的に無事に鳥居を回避出来ただけでなく、観客(ギャラリー)からは、一番面白い宮入になったでしょうね!
見ている方はすごく面白かったでしょうが、曳行責任者としては、もっとちゃんと真ん中もっていけよ!って感じでした。「心配させやがって、どアホ!」
旭町には13年前の修理入魂の時に、思い出したくもない出来事がありました。
今回そのリベンジを果たせたことで やっとその心の傷から解放され、
新しい旭町の入魂の歴史を作る事が出来ました。
それだけ今回の修理入魂に懸ける旭の思いが強かったです。
美しい大屋根のふきじの出会いの杢目です。静かに祈祷を待つ旭町のだんじりです。
「ほんま 無事でよかった!」すべて旭のみんなを信じての入魂でした。
弥栄神社でご祈祷をしていただき、入魂への感謝とこれからのお披露目曳行の無事を願い玉串を奉納しました。また新たな 気持ちで旭町の曳行責任者として踏み板に上がりました。
弥栄神社を出て、入魂が終わってから「乗ってて めっちゃ 緊張したんちゃう?」(泉州弁)とか聞かれるのですが、その時は、なぜか不思議と緊張する事はなく本当に冷静にその場(状況)を見極める事ができました。今でもその時の事は鮮明に覚えています。これほど冷静になれた事もないかもしれません。何かの力で守ってくれたと思っています。
これからがお披露目曳行です。
結構 気合いの入った顔してます。
それから弥栄神社を出て右に曲がり 大阪方面にて八幡町さん戎町さん大道町さん磯之上さんのお祝いを受けました。
各町 曳行責任者様からもお祝いの花束をいただき本当に感謝です。
うちの副曳行責任者2人も大活躍!
ここで、後ろ旗をふきちり(宮入用)から つりさげ旗に交換致しました。
そしてここでUターンしてからの、ロケットスタート(直線)も速かったです。
高松交差点を右におれ、松風町さん向いました、有難い事に松風町さんはだんじりを出して旭町を迎えてくれました。
前方には、松風町のだんじりが旭町を迎えてくれています。
この様な光景も入魂式ならではです。
松風町の曳行責任者の西野君が待ってくれていました。
がっちりと花束をいただいて、握手 感謝です。こんな写真がありました。なんで私がカメラ目線なんでしょうね?・・・・全く 記憶がないのですが・・・
そして高松交差点を再び右折 宮本町さんもだんじりを出してくれて旭町の入魂お披露目曳行を祝ってくれました。
わざわざだんじりを出してくださり本当にありがとうございます。
宮本町の曳行責任者の山本様からもお祝いの花束をいただき 感謝です。
いざ南進します。
紀州街道を一気に駆け抜けて年番本部を直進します。
それから 本町さんもお祝いをしてくれました。
その時の写真がなかったので載せれませんでした。本町の曳行責任者の小林君すいません!
そして泉町でUターン
これから、また気合いを入れなければいけない年番本部右上がりのやり回しです。
この年番本部右のやり回しも失敗は許されないやり回しです。気合いが入ります。
宮入同様 所定の停止位置にしっかり止めるのが、曳行責任者の役目です。
宮入同様 所定の停止位置にしっかり止めるて、青年団団長の 合図を待ってブレーキをはなします。
綺麗に青年団綱元がインから吸い込んでくれました。
大成功です。危なげなくいいやり回しでした。少しインにいきましたが、
乗っていて全く問題なくノンブレーキのやり回しです。
これから上がって 、宮川町 中町 が纏をだして、祝っていただきました。
その時の写真もないのでご紹介できません。宮川町 曳行責任者の藤森君 中町の曳行責任者の西村君すいません。
そして若松町さんもだんじりを出して、祝っていただきました。
またその時の写真もなくてご紹介させていただけなくて若松町 曳行責任者の八木君すいません。
若松町さんとは、長いお付き合いで、旭町がだんじりがない45年前には、私は若松町のだんじりを曳かせていただいていました。今でも9月本番の宵宮の午後に若松町さんだけ、駅の踏切を渡って旭町に来てくれるような関係です。
その模様もYouTubeなどの動画でご覧ください。
続いて、駅前のやり回しですが、
停止線にちゃんとだんじりをセットして、やりまわし開始です。
上手くいきましたね。完璧にど真ん中で綺麗に駅前は2回とも、上手くやり回ししました。
次はラパーク前です、宮入同様 所定の停止位置にしっかり止めるのが、曳行責任者の役目です。
ラパークは、道路も広く思い切ってやれます。
警備担当者のお蔭で祭礼本番並みにしっかりとした体制をとっていただいていました。入魂 お披露目曳行は、基本自主警備です、年番さんや若協さんも協力していただいていますが。やはり自町で責任もって人のさばきを行わなければなりません。本当に旭町の世話人さんありがとうございました。
踏み台から見渡す青年団や曳き手の姿は本当にいいものです。
きっちり 指定場所でセットします。
しっかりど真ん中のやり回しです、みんなよくやりました。
やり回しの時に、ラピートと一緒にやり回しするなんて、なにか持ってますよね!
この後 うさぎや ハッピーを回り 駅 やり回し 再びラパークです。
今回は旭町はこのコース2周を岸和田警察様から許可いただいての曳行です。
2回目の駅 ラパークのやり回しは纏を替えての曳行です。気づいたギャラリーの方はおられたのでしょうか?
青年団も少し疲れたような顔してますね。
もう一回気合いいれてやりましょう!
大工方の加藤君の笑顔の写真!
さあ お披露目曳行最後のやり回しです。
最後ちょっとアウト行って残念でしたが、まぁまぁのお披露目曳行でした。
観客の皆さんも沢山お越しいただきました。
各町本当にありがとうございます。旭町はまだだんじりを曳いてまだ45年です。
日頃一緒に祭りをさせていただいて、今回の入魂に際しても、私は全町を回って感謝を表す事が一番だと思いこの曳行コースをとらせていただきました。温かく迎えていただいて本当に感謝申しあげます。ありがとうございました。
最後は直進のダッシュしてからの踏切待ちです。
観客の皆さんも沢山お越しいただきました。入魂 お披露目曳行は、普段 祭りでだんじりを曳いている他の祭礼関係者さんが見に来てくれます。
春木の祭りを初めて見た岸和田旧市の知り合いから、「なかなかええやん」と言ってくれたのは、本間に嬉しかったです。
よう やってくれました。
自町に無事に戻ってきました。
みんなの笑顔、嬉しいですね。
私もなんか感無量な顔してますね。
青年団 ご苦労様
前梃子責任者 若頭責任者 ほんま ご苦労さん、ありがとう
こども曳きをして 北中学校グランドにだんじりをゆっくり入れます。
大工方の加藤君 ご苦労様 入魂 お披露目曳行 すべて大屋根で指示してくれました。ありがとうな 今回の入魂 お披露目曳行が最後の大工方で引退すると聞いてますが、もったいないからまだまだ乗って欲しいと思う!・・・カッコよかったで!
十五人組 もほんまご苦労さん ありがとうな
みんな ええ顔してるわ
組長 副組長 ご苦労さん
中学生 育成会のみんなもご苦労様 ありがとう
綱先を引っ張ってくれた中学生ほんまご苦労さん 綱たるまんように(ゆるまない)ようにしてくれて ありがとうな
重たい纏係りもご苦労さん 各町と纏を合わせてからの曳行も大変でした。
やれやれ って感じの写真撮られてるやん・・・
安堵 感あるなぁ
各町からの温かいお祝いの品です。
旭町の二つの纏です。
これから 本日お世話になった春木の各町の祭礼関係者様と各団体様 修理にお世話になった大下工務店様はじめ関係者の皆さまをお招きしての式典がはじまります。
曳行責任者は鏡割りと中締めの挨拶があります。式典がおわれば、旭町のこども達を対象にした、旭フェスティバルも本日開催いたします。それからだんじりを小屋にしまいます。
たくさんのだんじりファンの方が来てくれて写真を撮ってくれていました。
ここだけですが、普段はいけいけの曳行責任者の私ですが、今回の入魂のプレッシャーは、半端ないものでした。
人と人のつながりが大きな力となるのです。その信頼感で祭りは成たっています。
役がどうのこうのじゃないのです。
曳行責任者になるまで45年かかりましたが、この入魂 お披露目曳行に関して、
意味ある45年だったと思います。
13年前の入魂での忘れる事の出来なかった歴史を塗り替えることが出来て本当によかった・・・・・!
この一瞬に男のプライド 旭町のプライドをかけて挑んだ入魂の宮入でした。
私の今までの人生の中で一生忘れる事が出来ない。
平成29年5月21日の入魂お披露目曳行でした。
今回 旭町の曳行責任者としての役目を果たせてほんとによかったです。
旭の祭礼関係者 ほんまにありがとうございます!
追伸
当日 見にきていただいたギャラリーの皆さま 温かい応援をしていただいた皆様
本当にありがとうございます。社長ブログ楽しみに見ていますとたくさんの方から声をかけていただきました。入魂の記念タオルが欲しくて寄付をくれたマニアな方もおられました。だんじりブログでなくこだわりの桐箪笥の社長ブログなのですが、最近だんじりネタになってしまいすいません、
旭の祭礼関係者も見ているらしいですそれはうっとおしいのですが・・・・(正直に書きにくいやろ)
これからも是非 9月の春木地区の祭りにもお越しくださいね、旭町が休憩している時は遠慮なく曳行責任者にお声かけてください。
また 写真を撮っていただければ弊社までメールで送っていただければ幸いです。
抽選で素敵なプレゼントを差し上げます。(嘘です)?
これからもうすでに9月の祭礼に向けての準備も始まっています。
もう4ヶ月 正念場です。これからがまだ本番です。祭礼まで全力でやり続けます。