こだわりの桐箪笥の社長ブログ 引出しの金具の修理なんとかしないと!
ショールームにかれこれ35年ぐらい前にご購入いただいたお客様が引出しの金具が壊れたので修理をして欲しいと壊れた金具と引出しを持ってきてくれました。
本来であればこういうように付いていました。
その金具がお客様の不注意で折れて壊れてしまいました。
これは、なんとかせんとあかん!
でも35年も前の金具なので、今は当然残っていません。しかし何とか手直しするために努力します。引出し金具を止めている足隠し(黄色いキャップ)を外します。
そしてネジを緩めて金具を取り外します。
このタイプは、つぼかんと言い金色のツボの中に取手の両端がはまり込むタイプです。
45ミリの間隔の幅のカン(引手)を探す事にします。金具も銀色の金具なので応急処置としてもあまり違った色やデザインを付ける事はいいと思いません。
工房で仕上げの職人と古い金具を探しました!いいのが奇跡的に見つかりました。
それがこの金具です。
どうですか、色や風合いも抜群にあっているでしょう。この折れた金具が
この様に直す事ができました。
この事もわたしどもでしかできない仕事かもしれません。上手く直せてよかったです。
お客様もすごく喜んでいただきました。
金具1つでも昔お世話になったお客様の為なら全力で努力して手直しします。
それが祖父から受け継いでいる田中家具製作所のDNAなんです。