こだわりの桐箪笥の社長ブログ また懐かしい大阪中之島のロイヤルホテルの私どもの初音の桐箪笥に出会えました。
お客様から桐の箪笥の洗い修理のお見積りのご依頼が奈良県からございまして、伺わせていただきました。
結構な山道を走行して目的地に向かいました、
このような場所を通らせていただくと自然豊かな空気を感じる事ができます。
納戸の2階に桐箪笥が置かれていました。かなり深い傷が入っている引出しばかりの昇り箪笥と言う型です。七重ね箪笥とも言います。長い引出しが7杯あるからそのような呼び方を昔からいたします。
傷んではいますが、非常に仕事のいい桐箪笥でした。
鍵座にも由緒あるご紋が付けられています。この桐の箪笥の細工は私どもの何十年前から続いている伝統の細工です。なぜ分かるかと申しますと、部分部分の組み方が同じで、桐箪笥の引出しの厚み(高さ)や棚板が、フラットに仕上げているところ(べた面と言います)など、初音の上品な形に間違いありません。
この上品な引手金具にも見覚えがございます。間違いなく私どもで製作させていただいた桐箪笥です。この様にまた出会える事が出来るのは、本当に有難い事です。
是非 もう一度綺麗に甦らせてあげれます。
上置きの引き戸をあけさせていただいたところ、
やはり、私どもの初音のシールが付けられているではないですか・・・・・・
本物の証です。こんな事もあるのですね・・・・・
シールをよくみますと、30年から40年前にその当時の大阪中之島にロイヤルホテルがございまして、そのロイヤルホテルの地下に初音のショールームがございました。そのショールームで購入された初音の桐箪笥です。
証紙にロイヤルホテル内 と明記されています。当時中之島のロイヤルホテルと言えば大阪では、最高級ホテルとして、世界や国内の要人が宿泊された最も権威の高いホテルでした、
今は、リーガロイヤルホテル大阪にホテルの名称も変わっています。
そのロイヤルホテルにあった初音のショールームの私どもの桐箪笥に今回出会えました、懐かしくて、当時 父や祖父がお仕事をしていた時代が桐のたんすを通じて思い出されます。
桐の箪笥は世代を超えても使用する事ができる唯一の日本が誇れる伝統の家具です。
この度 ご依頼をいただいて本当に有難く存じます。必ず綺麗に手直しさせていただきます。
A様わたしどもの桐たんすをお持ちになられていて本当にありがとうございます。
洗い修理してからも是非大切にご使用していただけたら嬉しいです。