こだわりの桐箪笥の社長ブログ 工房のこだわりの桐材はこの様にしてお作りしています。
ここ大阪泉州地域も本格的に暖かい春を迎えて、工房もこだわりの桐箪笥つくりに励んでいます。
ご覧ください、今年も日本の良質な桐材を原木でたくさん購入いたしました。その桐の原木を、杢目に合わせて、厚みを決めて製材をします、その木を工房のダテ(板を立てるところ)に立てて、乾燥と雨にあてて灰汁を抜きます。その新しい桐材が最初はこんな明るい色をしています。
こちらが、今年仕入れた初音の桐箪笥になる良質な桐材です。多くの桐の原木から厳選した桐材を購入いたしました。
左側の色の明るいのが、今年の桐材で、右側の色の黒いのが昨年 一昨年の桐材です。
この右側のように桐材の色が銀褐色になれば使用できます。これから屋外から屋内に移してから桐箪笥の部分部分に使用いたします。
今年も沢山の桐材を仕入れましたが、アベノミクスの影響で日本の良質な桐材が値上がりし、消費税も8%になったため、材料コストがすごく上がって、こだわりの桐箪笥をつくる工房としてはたいへんつらい状況ですが、このようないい桐材がなければ、いい桐箪笥をお作りする事ができません。
ですからなんとしても大切に無駄に使用することなく木取をする作業が重要になります。
こんなふうに、昔ながらに桐材を天然自然乾燥させている工房も、日本では、大変少なくなっています。でもこれが私どもの大切な財産になります。
この作業は桐箪笥を作る工房としては、昔からの基本の作業で、絶対に手抜きせずきちんとしているからこそ、他工房と差別化出来る艶のある光沢感のある桐材に仕上げる事が出来るのです。この杢目の細かさと自然な色艶はこの作業から生まれるのです。
これが、私の大好きな日本の桐なのです。
言葉でお伝えするのは、簡単なのですが現場は大変な手間暇のかかる作業の繰り返しです。
これもお客様に安心して喜んでいただける桐箪笥をつくるためには欠かせません。
こだわりのもの作りをされている方には、思いが伝わってくれると思います。
㈱田中家具製作所の桐材料へのこだわりの1つをご紹介させていただきました。
工房の職人達いい桐箪笥作りに頑張ってください。なんとか一棹でも売れるように社長も頑張ります。