こだわりの桐たんすの社長ブログ 昨日のブログの中で・・・荷宰領?・・
私のブログをよくご覧いただいている友人から、沢山の反響がございました。有難い事です。昨日のブログの中で、「時には荷宰領さんをたてて・・・・・」?なんて読むの?何する人?とご質問をいただきました。
荷宰領とは、「にさいりょう」と読みます。荷宰領(にさいりょう)は、何をする人かと申しますと、
お荷だし(紅白して)の時にお荷物を取り仕切る責任者の事です。
漢字の通り 荷をさいりょうする人です。
お荷だしに関して全責任を背負う役目なので、私ども家具店は、荷宰領様の発言ややり方には、絶対に従わなければなりません。
実家から先方へ無事にお荷物を届けし、その時に荷物目録と受書を持参し、先方に口上を述べて、荷物目録の受書に先方のサインと判をいただいて、ご実家に届ける重要な役目の人です。
荷宰領さんは、お伴の方をつけて、2人で行動する場合が通例です。
正装は荷宰領さんは、モーニングで、お伴の方は、礼服です。
その場合ご実家や先方のお家は、それなりのご祝儀とご膳料をご用意しなければなりません。
2人ともご実家の当主が親戚の中から使命される事が通例です。
場合によれば、仲人様が荷宰領をされる事もございます。
この様に、昔は、扇(おうぎ)結納の前に結婚の約束を先方に伝える儀式
をして、
結納 お荷だし 結婚式 親戚への挨拶まわりと沢山の儀式がございました。
今では、おおよそ簡素化されすぎて、簡単になればなるほど、結婚したという実感が薄れていってるのでしょうね。
お荷だし自体見る事が少なくなっています。簡単に簡単に・・・といわれますが、
昔は、このような段階を踏むことで、両家のつながりがより深くなっていったのですね。
もう都会では、昔に戻る事はないですが、まだこのような風習を大切に受け継いでいる地域もございます。