桐箪笥の社長ブログ 今日の台風11号の影響は、・・・・
台風11号 岡山を通過して鳥取に向かっていますね。ここ泉州地域は風もそんなにひどくなくて、雨も非常に強い横殴りの雨は降っていません。
大阪平野は、幸いにして、和泉山脈により守られているからでしょうね。
大阪泉州桐箪笥の㈱田中家具製作所の工房の桐の木はこのようにたっぷりと雨に打たれています。
桐の木は製材をしてからこのダテと言う野外で乾燥させるのですが、その初めに水道の水を沢山あてて濡らします。でもこのような自然の雨に勝るものはないですね。自然の雨は桐の芯まで濡らしてくれます。
この様な自然と一緒に1年半から2年 野外で干して濡らしてを繰り返して乾燥させる事が、最高級の桐箪笥を作るためには、すごく重要ななくてはならない作業の一つです。
大きな桐材も短い桐材も全て雨に打たれています。桐の持っているアクを徐々にのぞいていってくれます。こうする事で、艶のある美しい桐材として使用でき、また製品にした後も変色しにくい桐材として重宝されるのです。
でも今朝のニュースでも熊野川が氾濫したり、四国でも沢山の雨量があって被害が出ている事には心が痛みます。日本人がどんなに優れていてその対策をいつもとってきていますが、台風や地震 火山噴火 津波や竜巻 豪雪などの大自然の猛威の前には、人の力の小ささをいつも痛感させられます。