桐箪笥の社長ブログ 岸和田の春木旭町のめったに見れないだんじりの彫り物の写真・・・・
今年の岸和田だんじり祭りの春木地区の冊子に掲載する写真を来週広告会社が撮りにくるので、今朝 だんじり小屋を開けて金網とはしご等を外す作業を行いました。
だんじりには、大切な彫り物を守るために、金網に覆われています。
1つ1つ丁寧に外していきます。
後ろの見送りの金網を外しました。
外した後 今度もとに戻すのに、しるしを付けて外します。
小太鼓や鐘もとり外します。
だんじりの小屋根の内部はこんな感じで色んなものを収納できます。
大屋根の内部には、神社のお札が飾られています。
青年団の鳴り物かかり特に笛の担当の者が使うパイプも取付られています。
作業も着々と進み
金網を外した春木旭町の見事な彫り物を是非ご覧ください。
正面の彫り物です。
春木旭のだんじりは、すべて豊臣秀吉公いわれの彫り物で統一されている。太閤だんじりで岸和田で1つのだんじりです。
左側の土呂幕の彫り物の細かくて彫の深い芸術品です。
この彫り物は今は亡くなられた淡路の松田正幸氏の彫り物です。
旭町は平成4年に新しくだんじりを新調するときにこの淡路の松田氏の彫り物のだんじりが欲しかったので、だんじりの工務店を決めたほどです。
素晴らしい作品です。これがわが町の自慢です。
金網を取るとより一層 迫力が御座います。
左側のまつらの彫り物です。1本の大きな欅の無垢板を彫って作られます
右側のまつらの彫り物です。この彫り物の伝統の技術は素晴らしいでしょう。
それぞれの彫り物には、その物語があり名前が墨で書いています。
なかなか金網を外しただんじりをご覧いただく機会はそうありません。
旭のだんじりは大型だんじりで彫り物や姿見が美しいデザインをしているのが特徴です。
正面からの屋根も迫力がございます。
後ろ側から小屋根の写真です。
小屋根の下には見送りと言う彫り物があります。
旭町の見送りの彫り物は、賤ヶ岳の戦いです。見送りの彫師は岸和田の木下賢治一門です。
羽柴秀吉と柴田勝家との激しい戦いが再現されています。
掃除をして小屋になおして来週撮影にきます。
この後 旭の前梃子の面々が24日の旭フェスティバルの準備で駒の用意をしています。
今日は金網のを外しただんじりの貴重な写真を紹介できて良かったです。
岸和田のだんじりは、豪快なやり回しがよくテレビでも紹介されますが、
本当はこんなに細かな素晴らしい彫刻で作られた工芸品なのです。
旭町のだんじりの彫り物は今では手に入らない彫師によって作られています。
この貴重な素晴らしい旭町のだんじりを傷つける事なく、迫力あるやり回しを行う事が
旭町の祭りに携わっているものの使命なのです。