洗いの箪笥の修理のご依頼があったので、和歌山市に伺いましたら・・・なんと素晴らしい箪笥が・・・・
洗いの箪笥の修理のご依頼があったので、和歌山市に伺いましたらなんと素晴らしい箪笥が・・・・本当に驚きました。お客様にどこで購入されたのかとお聞きしましたら、
最高級家具で昔から有名な大阪 堀江にございました。 松山家具 で製作された箪笥でした。今は松山家具様は倒産してしまい無くなってしまいました。
わたしが驚くようないい箪笥だったので是非ご紹介させていただきます。
これは、超一流の桐箪笥の職人て手で作った紫檀の婚礼箪笥です。
これほどの紫檀の箪笥はなかなか見れる事が少ない洋家具です。
戸には、伝統技法の蒔絵が描かれています。このようなご婚礼家具は皆様に本当にご覧いただける機会が少ないので、本当に貴重な日本の家具です。素晴らしいですこの蒔絵も・・・
鏡台 と 小袖箪笥 整理箪笥と洋服箪笥と和箪笥と5点セットになったその当時の日本の伝統技術の技が沢山入った貴重なご婚礼家具です。
これだけの家具は、さすがに大阪 堀江 松山家具様でしか作る事ができなかったでしょう。実は私どももその当時ずっと松山家具店の桐箪笥をお作りさせていただいていました。
引出しの先組みの接合をご覧ください。これが伝統工芸の桐箪笥の組み方と同じ組手で作られています。
上側をご覧ください。斜め45度の留めに組まれているでしょう。いい箪笥はこの様に組まれています。皆様も自分のタンスの引出しを抜いてみて先の組手を一度見てください。
小袖の箪笥も内部はこの様に丁寧にお作りされています。
太鼓と言う部分も杢目の見えるほうの木が使用されています。
また当然のごとく中棚も入っています。上置きのまん中にも引出しが、
両方の扉を開く事ができて、真ん中もスライドできます。
さすが、紫檀の箪笥ですが、丁番の付け方も両彫りの取付方で、本当にこだわりの桐箪笥と同じです。
丁寧としっかり取り付けられています。鍵座の受けには、「松山製」の刻印付です。
素晴らしいです。
開きの戸に描かれている漆戸の上の本蒔絵も当時と変わらない美しいままです。
本当にいい紫檀の箪笥を拝見させていただきました。
松山家具様のこだわりを十分に感じる事ができ、日本の昭和の婚礼家具を代表する作品です。今でもお作りしようとおもえば、私どもなら出来ると思いますが、
良質な紫檀の無垢材があれば可能です。ただしお値段も桐の箪笥の二倍はかかる作業になります。
この婚礼家具も将来手直しして綺麗にする事ができます。是非 息子さんや娘さんまたその次の世代まで、大切お使いくださいね、今回は本当にいい箪笥を拝見させていただきました。
これもこだわりの桐箪笥の社長でよかったです。今回は開き扉の金具の不具合をお取替え修理させていただきました。弊社にご連絡いただきまして、本当に良かったとおっしゃっていただき、本当によかったです。このようなタンスを修理できるのも、こだわりの専門店ならではです。