2015 岸和田 春木旭町の新年だんじり小屋開きと彫り物のご紹介
昨日 私も毎年参加しています。岸和田 春木旭町の新年だんじり小屋開きがございました。
毎年 1月の松の内に小屋開きをおこないます。
小屋を開けて、朝日を受けた旭町のだんじりです。
旭町 町会長 溝川庄一様から新年のご挨拶をいただきました。
続いて、今年の曳行責任者 三谷 誠様のご挨拶です。今年の抱負と意気込みを話されていました。
曳行責任者の真剣な話に祭り関係者も聞き入っています。
それから乾杯で、今年のだんじり祭りに向けて懇親を深めます。
青年団の鳴り物係りが太鼓や鐘を叩き お祭りの雰囲気を盛りあげます。
こんな感じでいつも小屋開きを行います。
ここで 岸和田屈指の大型だんじりである春木旭町の彫り物を少し紹介させていただきます。
下の彫り物は、見送りといいだんじり小屋根の下にあります。
細かな彫り物がご覧いただけますか?だんじりは大きさだけでなく、この彫り物がいかに細かく丁寧に彫られているかでだんじりの評価につながるので、彫り物は大変大事です。
見送りは、賤ヶ岳の戦いです。旭町の彫り物は彫師が淡路の松田正幸 岸和田の木下賢治一門によって作られています。
新調した時代の彫師の彫刻なので、今では、出来ない財産です。
小屋根の枡合いの部分の彫り物です。
こちらは、だんじり左のどろまくと言う部分にある彫刻です。
桐箪笥もお作りする事は難しいですが、このだんじりの彫刻も一枚の分厚い欅の板をノミで抜いて作るので、失敗は許されません。すべての彫刻を仕上げるのには、3年はかかるのです。
旭町のだんじりには、すべての彫り物が太閤 豊臣秀吉にゆかりの彫刻のみで作られています。そのため太閤だんじりとも言われ、岸和田市で唯一のだんじりです。
ここに旭町のだんじりを新調する時のこだわりがございます。
正面に太閤 豊臣秀吉が彫られているだんじりは岸和田では旭町のだんじりだけです。
欄干という箇所には、家具でも超高級な黒檀と言う材料で組み上げられています。
色の黒い箇所がすべて黒檀です。
これも旭町の特徴です。
彫刻には、すべて物語があり、部分部分の彫刻に歴史のどの場面を彫ってあるのかが、書いています。是非 だんじりを近くで見機会があれば、どの場面なのか探してみてください。
だんじりの中はこの様になっております。
小屋根のしたも収納になっています。
内部からみた大屋根の裏側がご覧いただけます。
大屋根の後ろ側はめったに見る事ができませが、伏見の大地震が彫られています。
後ろ梃子(てこ)をはめる穴です。普段はこの様に取り外しています。
そして後梃子はこの様に収納しています。
こちらは、だんじりの駒を付ける為のシャフトになります。
夜の提灯もこの様に吊ったままだんじり小屋になおしています。
提灯は9月の夜の曳行時まで使う事はございません。
春木旭町のだんじりは、見ごたえのあるだんじりなのです。岸和田にお越しになれれば、是非ご覧ください。
だんじりも桐箪笥も歴史ある文化の一つだと思って大切に守り続けていかなくてはならないと思います。