私ども田中家具製作所には このような 懐かしい お荷出し の 歴史がございます
20年以上 前に結婚の時にお世話になったお客様からお仕事の依頼がありまして 久しぶりにご自宅にお伺いさせていただきました
蔵の中に 懐かしい
このようなものがございました
右側の棚のところにございました
白い段ボールで作られた折りたたまれた化粧箱です これは何かと申しますと
昔 ご婚礼の家具を挙式の前にお嫁さんの家から嫁ぎ先に運ぶ行事がありました
その行事の事を 大阪 泉州地域では お荷だし (荷出し)と呼びます
そのお荷出しの時に婚礼家具と一緒に 小物や品物をまとめて綺麗なケースに入れてお運びしました
そのケース(段ボール)の事を寿ケースと私どもでは呼んでました
その私どもの寿ケースがお客様のご自宅にまだこのように置いてもらっていました
懐かしくて 感動しますね
品名には おみやげ と書かれています おみやげとは新婦さんから新郎さんのご両親や親せきのお方におみやげをご用意してお渡しをするのにこの寿ケースを使われたのですね
そして その寿ケースには 私どもの社名と電話番号が印刷しています
寿 と リボン と幸せの2羽の鶴を印刷した 特別なオリジナルの寿ケースです
当時はお荷出しをされるお客様がたくさんおられたので 何百枚と段ボール製造会社様に発注して箪笥をご購入いただいてお荷出しをされるお客様にお使いいただいたのです
とてもとても 懐かしくて 田中家具製作所の歴史を感じました その当時は私の父親や叔父さんと一緒にお荷出しをさせていただいたとてもいい時代でした 泉州 長持ち唄を歌って婚礼家具を運んだりしていました
当日は なにか問題が起きたらいけないので 一番気をつかうお仕事でしたが ご親戚の方々が手伝ってくれて 人のつながりがあってとてもよかった時代です
そして ご祝儀もいただいたりして とても嬉しい時代でした そんな事を思い出すことが出来る出来事でした
会社の歴史は何十年もつながるお客様に支えられて今日まで続けてこれているのです 感謝!です