桐箪笥マイスターのお話 Meister

桐マイスターのお話し「桐の木のお話し」中国の桐の木がよくない理由は・・・・・その3

桐マイスターのお話し「桐の木のお話し」中国の
桐の木がよくない理由は・・・・・その3

その1でお話しさせていただいたように、暖かい気候でそだっているために緻密な杢目がなく、日本の気候では割れやすい。
その2でお話ししたように日本の桐と種類が違うので、堅さや色なども異なります。

今回お話しさせていただくのは、桐の木を製材して
桐の板に製材をしてからの乾かすまでの工程も全く違います。

中国の桐材は早く製品するために製材してから
広大な水をはった場所に沈めて灰汁をとります、
そしてプールから上げてからすぐに
人工的に乾かして製品にして販売します。

その期間が早ければ早いほど効率よくて儲かります。

でも 私どもの日本の桐箪笥に使う桐材は、
桐の原木を仕入れて杢目を判断してから製材をしますそれから、ダテという屋外に立てかけて、

桐箪笥工房

何度も何度も繰り返して雨(水)に桐の板をあてて
1年半から2年をかけて乾燥させます。

乾かしながら雨にあてるのは、
桐材だけではないでしょうか?これも桐の特性です。

その違いはお話しが長くなるので、後日ご説明させていただきますが、
私どものように 灰汁(あく)をきちんとぬいてないから、
中国の桐材は黒ずむのです。

そのことをごまかす為に桐材に漂白剤を塗るので、
白く白濁(はくだく)した濁ったような桐の板になります。

化学薬品の臭いも気になるので、
大切なお着物や衣類を収納するには適しません。

今の日本の方のほとんどの人がご存知ないのです。
この事を是非知っていただきたいのです。

どんどん

本物の日本の桐箪笥が無くなっていく理由なのです。

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