初音のこだわり
(材料)
Kodawari

『初音の桐箪笥』は
桐材にこだわります

桐

最高の桐たんすは『桐』選びから始まります

寒い地方で少しづつ成長した桐の木が、木目の緻密さ、木質などから、桐たんすには最も良いとされています。日本国内の東北地方、アメリカのバージニア(日本のように四季があります)産の『桐』はとりわけ良質とされています。
最高級の桐たんすを作るためには、材料も最高でなくてはなりません。そのための桐の原木の選定や買い付けは、原点となる最もこだわらなければいけない仕事なのです。

どのように製材をしたら、どのような木目の板がとれるのか?その木をどの部分に使うのか?
原木を見ながら、桐たんすの完成した姿を思い浮かべるのです。私たちは、桐たんすに使用する全ての桐材を『丸太』の状態で買い付けています。

加工工程の分からない、半製品の桐板はいっさい使いません。近年、市場には安価な中国産材が、多く見受けられるようになりましたが、私たちは国産・アメリカ産の『美しい桐』へのこだわりを持ち続けております。高級な桐たんすを扱うメーカーにおいても、このこだわりを持ち続けている所は、残念ながら少なくなっているようです。

中国産桐の品質は?

中国産の桐は成長が早過ぎるために、木質にツヤがなく、年数を経るにしたがい、割れが出てきたり、すき間が大きくなるなどの影響が表れやすいとされています。また、アクが強く黒ずみや変色、臭いなどのトラブルも起きています。

皆さまのお着物のためにも、私たちは、中国産の桐はいっさい使いません

桐の丸太を製材中

仕上がりをイメージしながらの製材

そして、その丸太を割る製材という作業。自然の桐の木はどれ1つとして同じものはなく、その木の持つ木目を最もよく生かす製材をすることが求められます。いかに良質の桐の原木であっても、製材のやり方によっては、良い木目が現れないのです。中身の見えない相手に、経験と勘が要求されます。

どの方向から割り出して行くのか?
その厚みは?製材には、必ず立会い、木の姿、年輪を確認しながら、製材する向きや角度、長さ、板の厚みなどを決めます。

「仕上がりをイメージしながらの製材」
私たちのこだわりです。ここにも、江戸時代から続く300年の伝統が息づいています。

自然乾燥中の桐材

じっと待つ年月

製材された桐材は雨にあて、乾かすことを繰り返す「自然乾燥」を行います。
2年から3年。桐の中にあるアクを抜く工程です。タンニンと呼ばれる成分が、水にぬれるとアクとなり染み出て来るのです。桐の表面は、初めは黄色味がかっていますが、次第に銀色になり、含まれる水分が少なくなっていきます。1年半ほどすると、すっかり銀灰色の木肌になり、余分なアクが抜けています。さらに、屋内に取り込み約半年。これらの工程を経て、ようやく桐たんすを作るのに適した、材料の準備が整うわけです。

あまり語られることのないものですが、最高の桐たんすを作るのには、欠かすことが出来ない工程なのです。

桐の木のアク?

桐はアクの多い樹種なので、十分な雨にさらす必要があります。アク抜きが不十分であると、変色してくることがあるのです。雨の少ない季節は、水をまき、アク抜きをうながすこともあります。

最高峰の確かな品質をお届けするために…

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